モダンスイマーズ『回転する夜』

モダンスイマーズ・THEATRE/TOPS提携公演『回転する夜』
                             in THEATRE/TOPS(4/21)

作・演出 蓬莱竜太

風邪を引いて、熱を出しているノボルさん(津村知与支さん)はプータロー生活。
体調を心配してしるのは義理の姉千穂さん(高田聖子さん)。
ノボルさんは、寝ている間に見た夢の話をします。
それは、初めてお兄さんのサダオさん(古川悦史さん)が千穂さんを連れて
来た日の話でした。

モダンスイマーズ・・・初見でしたが、なかなか硬派で素敵なユニットですね。
蓬莱さんといえば、かなり人気の高い作家さんですが
なるほど~と、うなずける独特な世界観をお持ちの方です。
独自の世界なので、判りづらい?なんて事はありません。
ちゃんと「ヘンゼルとグレーテル」のように、道にパンを落とすように
観る私たちにそっと目印をつけてくれています。
あの時、こうしとけばよかったな・・・とか
もしも、この一言を言う事ができていたならば・・と、誰もが後悔している
出来事は、必ず誰もがあるはずです。
それが、もし過去に戻ってその時の行動や言葉を直す事が出来るなら
で、マズったら、また直せるなら・・・それでもまた直しちゃえるなら(笑)
都合が良過ぎるんじゃないのっ!!って、言われそうですが
一人の青年の生き方が変わるなら
それによって周りの彼に対する姿勢を変えることが出来るなら
なんて素敵なことでしょう♪

古川悦史さんは、ノボルさんが欲しかったもの全てを手に入れた
お兄さんを演じています。
貿易商を営む裕福な家庭。
建築家になりたい兄と貿易商を継ぐために勉強中の弟。
ところが実際は兄が貿易商を継ぐことに・・

でもお兄さんの欲しかったものとノボルさんの欲しかったものが同じだとは
限りません。お兄さんなりの苦悩が、言葉の端々に溢れそうになって
いる姿に熱いモノを感じました。
度を越した悪友達に対する姿をみても、人付き合いの上手い人なんだなあ
っと、ノボルさんには悪いのですが、お父さんの人を見る目は正しいと(笑)
だからこそ、ノボルさんに対して怒りを爆発させるシーンは圧巻でした。
ノボルさんを殴りながら、自分が叩かれているように
ゆがんだサダオさんの表情・・きっとお兄さんは優しい人なんでしょうね。
ラスト、自分の部屋から出たノボルさんに向かって
窓からの光をさえぎって、ぬっと手を挙げる古川さんの長い手が
とても熱を帯びてるように見えた私です。

~4/30(月) in THEATRE/TOPS
by berurinrin | 2007-04-22 14:11 | 観劇感想