シラノ・ド・ベルジュラックのあらすじ第一部

公演中の『シラノ・ド・ベルジュラック』ですが
前もって予習しておきたい方の為に、あらすじをご紹介いたします。
『シラノ・ド・ベルジュラック』は、詩人で剣客で理学者だった実在の人物
シラノ・ド・ベルジュラックをモデルにした5幕からなるエドモン・ロスタンの戯曲です。

第一部
第一幕<ブウルゴーニュ座芝居の場>
1640年、パリで人気のブウルゴーニュ座では、今日も貴族、平民詰掛けて、今や遅しと
芝居が始まるのを待っています。
クリスチャン・ヌーヴィエット男爵もその一人。
友人の詩人リニエールを伴って現れた彼は、パリに出来てきたばかり。
明日、近衛の青年隊に入りことになっている美貌の青年です。
やがて桟敷席に、ある貴族の集団が入ってきます。
その中には、社交界の華ロクサアヌ。又の名をマドレーヌ・ド・ロバン。
クリスチャンは一目でロクサアヌに魂を奪われたようです。そして、ロクサアヌも・・・
ところが、ロクサアヌの傍らには、やはり彼女を我が物にしようを企てるド・ギーシュ伯爵。
彼は、自分の息のかかったド・ヴァルヴェル子爵とロクサアヌを結婚させて
彼女と情を通じようとしているのです。
舞台に一座の花形役者モンフルウリィが登場します。
彼が、芝居を始めようとすると、客席から
「この野郎、一月の謹慎を忘れたか!」
羽根飾りの帽子、偉大な鼻のシラノ・ド・ベルジュラックの登場です。
こうなることを期待していた観客は大騒ぎ、モンフルウリィは退散し、野次と怒号の中、
ド・ヴァルヴェル子爵がシラノに挑みます。
シラノに散々愚弄され、二人は決闘となりますが、力の差は歴然。
シラノは、即興で歌を作り、子爵を突き殺してしまいます。
あまりの見事さに一同は大喝采。
けれどもシラノの親友のル・ブレはシラノの身を案じています。
ル・ブレはシラノに、モンフルウリィの謹慎命令の理由を問いただします。
そこでシラノは、人知れぬ恋の悩みを告白します。
彼の従兄妹で幼馴染のロクサアヌを人知れず夢中で愛しているのでした。
ところが自身の醜い容姿ゆえ、告白できずに苦しんでいたのです。
そこへ、ロクサヌの腰元がやってきて、密会の申し込み・・
もしや・・・と、思い狂喜するシラノ。
そんな時、リニエールが、彼の書いた詩を怒ったさる貴族の刺客100人が待ち伏せしている
とシラノに救いを求めてやって来ます。
シラノは100人の刺客が待つ、ネール門へと威風堂々向かいます。

第二幕<詩人無銭飲食軒の場>
ここは早朝のラグノオの料理店。
貧乏な詩人たちを相手に今日もラグノオは自作の詩を読み上げています。
ラグノオの妻ルイズは、耐え切れない様子。
店の常連の近衛銃騎兵となにやら怪しい関係です。
その姿を横目で、シラノはロクサアヌの来訪を待ちながら
思いを込めてロクサアヌに宛てた手紙を書いています。
そこへロクサアヌが腰元と共にやって来ます。
シラノはロクサアヌの話を心ときめかしながら待ち受けますが
彼女の話は、意外にもシラノに恋の仲介役を引き受けて欲しいとのことでした。
そして青年隊に今日付で入隊するクリスチャンを守って欲しいと
シラノに誓わせ、早々に立ち去るロクサアヌ。落胆するシラノ。
そこへ、カルボン・カステル・ジャルウに率いられたガスコンの青年隊の面々が
昨夜ネール門での大立ち回りの顛末を聞きに集まってきます。
その後ろにはド・ギーシュ伯爵。
ド・ギーシュ伯爵はシラノに恥をかかされ、捨て台詞を残して立ち去ってしまいます。
静かにクリスチャンもやって来ますが、青年隊の仲間から弱虫扱いをされた彼は
武勇伝を聞かせるシラノに、絶対の禁句である「鼻づくし」で毒づきます。
ところがロクサアヌに頼まれているシラノは、煮えたぎる思いを抑えこまざるえません。
仲間達を追い出し、クリスチャンと二人きりになったシラノは
ロクサアヌの気持ちを伝え、手紙を書くようにという伝言を伝えます。
が、恋の口説や恋文など、自分には文才が無いとがっくりするクリスチャン。
ならばと、先ほどのロクサアヌに宛てた手紙を渡し
恋の指南役を買って出るシラノでした。

第三幕<ロクサアヌ接吻の場>
ロクサアヌの屋敷の前。
料理店を経営していたラグノオは、妻のルイズに逃げられ、店を無くし
今はロクサアヌの使用人になった顛末を腰元に話しているところです。
そこへド・ギーシュ伯爵が戦場に赴く為に暇ごいにやって来ます。
近衛の連隊長に任命された彼は、この機会を利用して
輩下に配属された青年隊やシラノに積もる恨みを晴らそうとしているのです。
ロクサアヌは、クリスチャンの身を心配するばかりに一計を案じます。
それは、血の気の多い青年隊やシラノを戦場に行かせないほうが
彼らの復讐になる、という事だと彼に諭します。
ド・ギーシュ伯爵はロクサアヌが自分に気があると思い喜んでこの計画に乗ることに。
一方、クリスチャンはシラノの指南役に嫌気がさし
自分一人でロクサアヌの愛を勝ち取ろうとしますが、あえなく失敗。
結局シラノに救いの手を差し伸べてもらうことになります。
頃は夕刻、闇に乗じてロクサアヌの部屋のバルコニーの下で
シラノの言葉を鸚鵡返しに話すクリスチャンですが、言葉が途切れがち・・
不信がるロクサアヌに直接、声を落として愛の言葉を囁くシラノ。
途中、ド・ギーシュ伯爵の使いのフランシス派の僧がやってきて
ロクサアヌに密会の文書を届けますが、
彼女の機転でクリスチャンとの結婚式を挙げてしまいます。
密会場所で待ちくたびれたド・ギーシュ伯爵が再びやってきて、二人の結婚を知ると
激怒し、クリスチャンに直ちに前線に赴くよう命令書を手渡します。

<休憩>
by berurinrin | 2006-11-11 16:42 | 日常
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