五大路子一人芝居『ある剣劇女優の物語』

五大路子一人芝居『ある剣劇女優の物語』 in 横浜にぎわい座(10/27)

脚本 瀬戸口郁
演出 西川信廣

昭和初期。横浜の工場に勤める15歳の少女田中ミツさん(五大路子さん)は
たまたま観た、女剣戟を座長とする芝居「音羽美千代一座」を一目見て魂を奪われます。
彼女は親の反対を押し切り「音羽美千代一座」の門を叩きます。
ところが、座長が思いもかけず急死。
容姿が似ていると、座長の吹き替えなどを勤めていたミツさんが2代目の座長の座に・・。

アルバートを探せ』では駐日ドイツ外交官マルティン・ケルナー氏。
思いっきり顔にペインティングされちゃって(笑)二枚目の瀬戸口さんが誰だかわかんなく
なってしまたり。『オトコとおとこ』では、組合活動で会社の上司から組合員いじめの
対象となってしまった小林勝也さん演じる北川さんの同僚相川さん。
そんなこんなで、いじられキャラが定着してきた!(うそです。)
俳優でもある瀬戸口さんの本です。
でも、実は一人芝居って苦手なんです。
どうも舞台では役者同士のぶつかる火花が見たいので・・・
が、前回『エゲリア』で、瀬戸口さんの作家としての本の完成度の高さ驚いた私。
今回とっても楽しみにしていました。地元横浜だし~(笑)

女剣劇・・・って、ピンとくるのは浅香光代さん。
でも、どうなんだろ・・
実際のところ観た記憶がなのでわからないのですが、女剣劇って
女性が立ち回りを主体としたお芝居を演じることの総称なのでしょうかね?

一人の目の不自由なおばあちゃんの回想という形で物語りは始まります。
「女剣劇」に魅了され、その為にすべてを捧げた女性の半生を五大さんが
演じぬきました。せっかく身ごもった赤ちゃんを堕胎したり
妹の幸せを自分の不幸と置き換えて、嫉妬から潰そうとしたり
白内障になって、失明の危機にも舞台から降りようとしないその姿は
狂気の光さえ放って恐ろしい位の情念の塊のようです。
そんな華やかさ世界とは裏腹に、白内障を患ったミツさんを
ポイっと捨てるように、クビを通告する雇い主・・
戦前・戦後と変わる世の中を行く抜くには、女一人では過酷すぎます。
男性のように立ち回る姿の下には、もう一枚の衣装が・・・・
女の衣をまとった男に変化していったのかもしれません。

終演後のロビーには、瀬戸口郁さんがいらしていました。
そして瀬戸口さんのお隣には若松泰弘さん。うひゃ♪
お二人並んで立っておられる姿、めちゃめちゃかっこいいい~!!!
ご覧になったお客さま一人一人に、この作品のホンを書かれたのは
ここに居らっしゃる、かっこいい瀬戸口さんですよぉ~!!と、教えてあげたかったです(笑)

10/26(木)~28日(土) in 横浜にぎわい座
by berurinrin | 2006-10-29 22:52 | 観劇感想
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