劇団、本谷有希子第11回公演『遭難』

劇団、本谷有希子第11回公演『遭難』 in 青山円形劇場(10/13)

作・演出 本谷有希子

中学校の職員室。
自殺未遂した少年。。命は救えたものの重症で意識不明・・
少年の母、仁科さん(佐藤真弓さん)さんが、自殺未遂は担任の江國先生(つぐみ)の
責任だと、連日のよう学校に乗り込んでくるのです。担任を激しくののしる母。
少年は自殺を企てる数日前に手紙を書いたそうです。手紙は江國先生だと言い張る母。
でも仁科先生は受け取っていないそうです。
そんな仁科先生を庇うように二人の間に入ったのは、里見先生(松永玲子さん)でした。

すごーく気になる劇団だけど、きっと観る機会はないんだろうな・・・って思ってました。
ところがどっこい、反田孝幸さんが客演されると聞いて
やっと念願かなって・・初・劇団、本谷有希子でございます。
それに、松永玲子さんは、以前古川悦史さんがご出演された『ハルちゃん』で
共演されてました。古川さんの冷徹な弁護士と戦ったカッコいい判事さんでした。

実は自殺未遂をした生徒の手紙の送り主は里見先生でした。
手紙を見て破って捨てた姿を同僚の石原先生(吉本菜穂子さん)が目撃していました。
石原先生が里見先生にこの事を告げた途端に、里見先生が変貌をみせてきます。
自分を守る為だけに、口封じに相手の弱みを握ろうと画策するのですが
その手段が・・・手紙の捏造や盗撮、まさに犯罪行為なんです。
自分を正当化するために、めちゃくちゃな理論で石原先生を協力者にしようとしたり・・
なぜか先生達の引き出しの鍵をすべて持ってる里見先生(><)こわーーー。
何かに取り憑かれてます(笑)
あの・・里見先生は、中学の先生です(><)
そんな里見先生の自己正当化の言い訳に翻弄される先生達・・・

反田孝幸さんは、まんまと里見先生に翻弄されまくりの情けな~い先生を演じていました。
仁科さんと、ひょんな事から男女の関係になっちゃったりと
人の良さがたっぷり表れすぎて、いっそう情けなさに拍車がかかっていました。
きっと、子役時代の反田さんをご存知の方はいらっしゃる方も多いと思いますが
今の反田さんも、本当に素敵な役者さんに育っていますよぉ~。
実は研修科時代『靴屋の祭日』で、ハモンというずっこけたお金持ちの求婚者を
演じられていたときに、この人はコミカルな一面もアリ♪なのねって思っていましたので
今後もどんな役柄を魅せて下さるのか?すごく楽しみです。

それにしても見事な作品でした。
出演者は皆さん魅力的で素晴らしかったです。
かなりのブラックユーモア満載のこの作品ですが
テンポの良さと動きの軽さで、深刻な問題を気持ちがイイほど軽く料理してしまう手腕。
本谷有希子さん・・ただもんじゃないですね。
文学座の方がご出演されなくても、また観たいです。

10/12~19 in 青山円形劇場
by berurinrin | 2006-10-14 21:55 | 観劇感想
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