日豪交流年公式事業ドラマ・リーディング『溺れる花嫁』

日豪交流年公式事業ドラマ・リーディング『溺れる花嫁』 in 紀尾井小ホール(9/23)

脚本 マイケル・フィッチャー&へレン・ハワード
翻訳 名和由理
演出 鵜山仁
美術 乗峯雅寛

オーストラリアに住んでいるエレン(紺野美沙子さん)はパートナーのマット(今井朋彦さん)
と共に祖父のヴァルディス(坂口芳貞さん)の居るピッツパーグへやってきます。
エレンは亡くなった祖母サルミーテ(紺野美佐子さん二役)のある思いを秘めて・・・・
そして時代は1940年代。第二次世界大戦中のナチス占領下でのラトビア。
ナチス将校ブラント(今井朋彦さん二役)の元で働く、ラトビア人ヴァルディスと妻サルミーテ。
徹底的にいたぶるブラントに対し二人は互いを守る為の究極の愛の選択をします。

芝居によって知る歴史というものがあります。
例えば去年拝見した青年劇場の『谷間の女たち』これは南米のクーデターにより
男性達が軍に連れ去られ、女性と子ども達だけが残されたある村の悲劇の話でした。

今回はロシアの隣の小さな国ラトビアが舞台です。
第二次戦争中、この小さな国ラトビアは、ナチスドイツとソ連と次々に侵略され
大量のユダヤ人の虐殺がありました。
そして占領下のラトビア人はその度に翻弄され、生活を乱され破壊されていたそうです。
どちらも教科書にも載ってないし、普段の生活では知りえなかった真実です。

いつ自分が殺されるか解らない状況の中でも、愛する人を救う為に行う
自己犠牲・・・でも、その行為によって愛を壊してしまう・・でも、でも・・・
いくあてのない愛の物語です。
本当に辛い悲しい傷みの伴うドラマです。

舞台は現代と過去が交差し、坂口芳貞さん演じるヴァルディス以外は二役の構成ですが
すっきりした舞台の人物のわかりやすい配置。時と場所をスライドで表示するなど
細やかな心配りで、混乱することなく最後までこの愛の行方を見届ける事が出来ました。
そしてリーディングだから得られる私達観客の醍醐味というか、特権というか
俳優のその素の姿と声の力を借りて、思いのままの自分だけの
『溺れた花嫁』の世界を思い描く事が出来たと思います。

初日の今日は、偶然にも色々な人との出会いの場でもありました。
リンクさせて頂いている演劇専門書店ゴルドーニの素敵なオーナー!!
この方と出会えたことの巡り合せに幸せを感じています。
ブログでは辛口批評ですが、素顔のオーナーはいつも本当に優しくて温かい紳士です。
そして受付けにはお手伝いをされていた佐川和正さん!
それもスーツ姿(笑)いやいやお似合いです♪
東京原子核クラブ』での爽やかな演技素敵でしたね。素顔もとってもかっこいいです。
最近では白鳥哲さんの監督による映画『ストーンエイジ』に出演や次回作『VOiCE』の
宣伝プロデュサーと多彩に渡っています
そして・・演出の鵜山仁さん!きゃー!!(特に意味は聞かないで下さい・・・)
神様ありがとうございます!鵜山さんにお会いできました~(感涙)
お会いするたびに違うTシャツ姿♪日本一Tシャツが似合います(まじ、いいんです♪)
鵜山さんにとって、初リーディングとの事でしたが
これは私にとって貴重で最高のリーディング舞台でした。
秋の夜長・・じっくり思い出して余韻に浸れる素晴らしい作品です。

9/23(土).24(日) in 紀尾井小ホール
by berurinrin | 2006-09-24 00:36 | 観劇感想
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