俳優座プロデュースNO.73『夜の来訪者』

『夜の来訪者』 in  俳優座劇場(9/10)

作:J・B・プリートリィ
訳:内村直也
脚本:八木柊一郎
演出:西川信廣

倉持家では、長女沙千子さん(藤本喜久子さん)と黒須辰男さん(川井康弘さん)
の婚約が正式に決まり幸せな家族団欒の最中。
そこへ、突如現れた影山刑事(外山誠二さん)が
2時間ほど前に、ある女性が自殺をされたと伝えにきます。
苦しんだ末に自ら死を選んだ女性を、自殺に追いやった人物とは?
容赦ない影山刑事の追及が始まります。

去年に引き続きの同じ配役による再演です。
拝見したこの日は千秋楽。追加席も一杯で、客席も千差万別のお客様
気になる演出家マニアックな中野志朗さんの姿もロビーで発見。
中野さんは、サイスタジオで『背中から40分』を演出をされた方です。
私は彼の独自の世界観がとても好きなんです。
難解な作品も多いのですが、ぜひ「エリザベス朝演劇」のどろどろした悲劇を
演出して欲しいなあ~観たいなあ~っと、願っております。

何回観ても最高に面白い作品です。
コメディなんだかサスペンスなんだか、ホラーもあり?!盛りだくさんの要素を含みながら
あっという間の休憩無しの2時間弱。
わかっていながらもドキドキワクワクの凝縮された贅沢な内容です。
裕福な資産家でなんの苦労も不自由もない人々の笑顔の仮面がはがされた時、
そりゃもう、恐ろしい事に・・・
この作品を見てしまうと、人のささやかな言葉や行動が当人は全く意識が無くても
受け側によっては、悪意に感じたりその後の人生まで変えてしまう
恐ろしさを感じます。
他人事ではないかも・・うっ、怖っ!気をつけよう自分。

これからこの作品の遠征を待ちかねている皆様。
あっと驚く展開をお楽しみに!!

そして20代の古川悦史さんの、ご自身が認める?名台詞
「お母さんのばかっ!」聞き漏らさないように!
でもその言葉を発する古川さん、全く違和感無いのです(笑)
古川さんのお坊ちゃんとした姿。。。甘えん坊で、どうしようもなさげな姿・・
そして素直に自分達を反省する姿が可愛く見える・・不思議な役者さんです。
また、外山さんの遠くを見つめる眼差し・・・・怖・素敵です!

9/6(水)~9/10(日) in 俳優座劇場
by berurinrin | 2006-09-13 21:42 | 観劇感想