TPS第19回公演『VANYA at Lat.N43北緯43°のワーニャ』

TPS第19回公演『VANYA at Lat.N43北緯43°のワーニャ』 in
                                  こまばアゴラ劇場(9/2)

セレブニャコーフ教授(坂口芳貞さん)は後妻のエレーナ(山崎美貴さん)を伴って
亡き妻の農場へやって来ます。そこには、つつましく切り盛りしているワーニャ(永利靖さん)
とセレブニャコーフ教授の娘のソーニャ(宮田圭子さん)が生活をしていました。
セレブニャコーフ夫婦が過ごす事によって、皆の生活は乱され段々変化をしていきます。
ある日、ソーニャは医者のアーストロフ(斎藤歩さん)への恋心をエレーナに伝えます。

実はかな~り苦手なんですよね。チェーホフ。
だって言葉が回りくどくて、難しいしぃ、なんとなーく全体的に暗くて灰色なイメージもあって
ついつい避けてしまうので、原作となる“ワーニャ伯父さん”も知らなかった(反省)

後輩のズボンからシャツが出ていることが気になって
注意しているうちに、自分がズボンにベルトをすることを
忘れてきた事に気づく同僚のギョロ。
「お前のシャツが気になってたら、おいらのスボンにベルトがないじゃないかぁ」って
むりくり人のせいにしちゃう。これも回りくどい(苦笑)

これはどうでもいい話ですが・・

美しい人妻エレーナに心を奪われる、中年の男性達の愚痴合戦と
いうのか、不幸自慢対決といったらいいのか?現状の生活に不満たらたらの
登場人物たちが、あるきっかけで感情を爆発させますが
またもとの鞘におさまるという、なんとも寂しい余韻に包まれる作品でした。
そんな寂しさ溢れる中で、
一人だけ違うライトが当たっているような、一際輝きを放っているのは
年の離れた教授の後妻エレーナを演じた山崎美貴さん。
毅然としていて清潔感溢れる魅力たっぷりなエレーナが、
ちょっと心をぐらつかせる瞬間の間の姿態。なんて可愛らしいんでしょう♪
坂口芳貞さん演じる教授も、とてもマイペースな変人振りが可笑しかったです。
実際そばにこんな方がおられたら、はた迷惑な気がしますが(笑)

BGMは俳優達が奏でる楽器です。
ちょっとテンポが(苦笑)と思われるはらはらの場面もありますが
ぶきっちょに見える彼らの真剣な表情が
なんともいえない味わいのある雰囲気を醸し出されて
奏でるメロディとの融合を魅せてくれました。

苦手なチェーホフでも、ちょっと手を加えることによって楽しい芝居になるんだなあって
ねぇ♪

8/30(水)~9/3(日) in こまばアゴラ劇場
by berurinrin | 2006-09-04 22:17 | 観劇感想