『LOOT~薔薇と棺桶』

『LOOT~薔薇と棺桶』 in 草月ホール(8/6)

作 ジョー.オートン
訳 喜志哲雄
演出 鵜山仁

ロンドン。
折りしもマクリーヴィ氏(樋浦勉さん)の夫人の葬儀の日。
夫人の棺の前で悲痛な面持ちなのは、亡き夫人の看護婦フェイ(安寿ミラさん)
しかしフェイは遺産を巡ってマクリーヴィ氏に結婚を迫ります。
マクリーヴィ氏は夫人の遺産で大好きな薔薇園を作ると言い出します。
マクリーヴィ氏の息子のハル(及川健さん)は、葬儀の前日に仲間である
葬儀屋のデニス(野沢聡さん)と銀行強盗を働いて、奪ったお金をどう隠すか思案中。
そこへ水道局員と称したトラスコット警部(若松武史さん)が乗り込んで・・・

笑いのツボは、トラスコット警部を演じた若松武史さんです。
こんなに変な(笑)いや、面白い若松さん!その怪演振りにびっくりしました。
だってこの前に拝見したのはガジラのあの・・『ひかりごけ』・・・(><)
独特な声の鷹揚の声も最高!気がつけば若松さんばかりが目に付いて、
やばいファンになりそう(笑)
初めて拝見した安寿ミラさん、過去10年間に結婚した7人の男性がなぞの死・・
という過去を持つ看護婦のフェイさんが、危ない魅力を振りまく素敵な女性でした。
実は来年に横浜演劇鑑賞協会では、安寿ミラさん主演の『ハムレット』の公演も
あって、生安寿ミラさんを拝見したかったんです♪

さて、出番は少ないながらもインパクト大賞がというものがあるのなら
進呈したいのは、警官メドウズさんを演じた上川路啓志さん★
上司がすごいキャラなのですが、メドウズさんも負けてません(笑)
フェイさんの手にキスをする時の恍惚とした表情・・思い出しても笑えます。
この舞台をご覧になった皆様。この上川路啓志さんの名前覚えておいて下さいね。
将来とっても楽しみな役者さんなんです。

初演は18年前、やはり鵜山さんの演出によるものでした。
この作品の真の主演は「死体」さんです。
この「死体」さんを前にして右往左往する、自己中心的な人たちのとんでもない
姿が完璧なお笑いを誘っています。なので、観る方によってはかなり好き嫌いが
はっきるする作品かもしれません。
特に再演だからといって台本は変えてないと、鵜山さんがおっしゃっていましたが
18年経っても、しっかりしたブラックコメディとした作品として成り立っているのは
きっと世の中の変化に対しても「死」に対する概念が変わってないからかもしれません。

さて、この日は超サプライズ♪
偶然にもお友達に休憩時間に再会したり、なんと遠くからペンライトを振りながら
可憐に客席案内のお手伝いをされていたのは、劇団民藝で修行中の女優さん★
そうリンクしてる研修科卒業生のかおりちゃんでした。
かおりちゃんは上川路さんの同期。なんか素敵です。

8/3(木)~8/13(日) in 草月ホール
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18年前の初演のパンフと今回のパンフです★
ちなみに、この作家ジョー・オートンさんは、ホモセクシュアルで同棲中の男性に
撲殺されたそうです。その男性は睡眠薬を飲んでという、無理心中。
34歳での死でした。
by berurinrin | 2006-08-15 16:30 | 観劇感想
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