『夢の痂』

シリーズ「われわれは、どこへいくのか」④東京裁判3部作 第3話
『夢の痂』 in 新国立劇場小劇場THE PIT(7/22)

陸軍大佐、大本営参謀であった三宅徳治さん(角野卓造さん)は
「戦争責任は作戦立案した我等にあり」と遺書を残し、自殺を試みるが失敗します。
そして、兄の営む古物商で働き始めた徳治さんは、東北のある佐藤織物の
当主・八代目作兵衛さん(犬塚弘さん)の屏風美術館の開設の為の手伝いをしています。
東京では東京裁判が開かれている最中ですが、天皇の東北巡幸が決まり
佐藤家にお泊りになるかもしれない?というニュースが飛び込んできます。

東京裁判第3部作第3話・・との事ですが、「東京裁判」という言葉はこの芝居の中には
一言も出てきません。とはいうものの、実は昭和の歴史は殆ど無知な私です。
この作品の根底に流れる「東京裁判」の事を少しでも勉強しなくては
話について行けないと思って、買いました!小林よしのりさんの「いわゆるA級裁判」
ついでに「戦争論」、またまたついでに「戦争論2」・・・・。
読んではみたものの、戦争について語るほどの資格はありませんが
「戦争」とは?という疑問について自分の問いに対する答え見えた気がしました。
知る事、知らなくてはいけない事・・よかったら一度手に取ってみて下さいね。

話が横道にそれてしまいましたが
井上ひさしさんの新作。それも2年おきに同じキャストで3部作を!という趣旨の元に
今回も音楽と言葉による美しいハーモニーが魅力的な俳優人によって
彩を与えてくれました。
戦前は神の存在であった天皇が、終戦を境に我々と同じ人間になった天皇に対し
迎え入れる立場の佐藤家の大騒動振りが滑稽で、
唯一天皇に合ったことのある徳治さんが、天皇の真似をしているうちに変な具合に
なってきたりと・・戦前、戦後に戸惑う人々がユーモラスに描かれています。

冒頭の場面で、角野さんが舞台の前面に倒れているシーンがあるのですが
偶然にも最前列に座っていた私。角野さんからすごく~いい香りが漂ってきて
香水フェチのわたしには、嬉しかったです♪
・・・って結局はミーハーな感想しか書けないベルでした(><)
c0023954_22194669.jpgc0023954_22201817.jpg
by berurinrin | 2006-08-14 22:24 | 観劇感想