H.H.G公演『赦せない行為』『蝶のやうなわたしの郷愁』

サイスタジオ公演 vol.18 『3 KNOCKS#2』
HAPPY HUNTING GROUND vol.8 in サイスタジオコモネBスタジオ(7/29)

『赦せない行為』

作  森本薫  
美術 乗峯雅博
照明 坂口美和
音響 高橋正徳
出演 細貝弘二添田園子

小さなアパート。姉(添田園子さん)が弟(細貝弘二さん)の留守の部屋で
机の引き出しを調べている最中に弟が帰ってきます。
弟は姉の婚約が決まりかけている友人の妹を誘惑したというのです。
執拗に問い詰める姉・・そして弟の口から語られた真実とは・・

細貝さんって、その甘いマスクとすらっとした細身の姿でかっこいい~ですが
かっこいい~だけじゃない(笑)今回ほんとうに頑張りましたね。
わたしは彼のちょっと拗ねた姿が大好きです。
でも今回はそれ以上に、細やかな演技力をしっかり拝見できました。
弟宛てに書かれた手紙を勝手に見る姉の姿を、見つめる表情。
そしてラストのあの表情で、弟の口に出せない心情がすべて表現されてました。
この表情の為に、再度観たい!と思った方も多いのでは(笑)
そして細貝さんとタッグ(笑)を組んだのは、添田園子さんです。
添田さんの心から滲み出す弟への思い・・暖かいものでしたね。
言葉は機関銃のように執拗に追い詰めていきますが、なぜか暖かく感じます。
この二人の絆の深さがぎゅっと詰まった作品でした。

それにしても、森本薫さんの作品はすごい!!すごい!!奥が深い!
言葉に酔いますね。観る側にとっても勉強になります。

『蝶のやうな私の郷愁』

作   松田正隆
出演 加納朋之征矢かおる

九州地方を、まさに台風が接近中?
仕事から帰った夫(加納朋之さん)と妻(征矢かおるさん)の
夕食時、台風の影響で停電?真っ暗な世界で二人は・・

この二人のコンビネーション最高ですね。
ボケ同士(?)のかみ合わない会話から、驚きのラストまで
二人の一挙手一投足すべてに目が離せません。
加納さんの姿、いいですね。あの着替えから。。なんか
くすくす笑っちゃいますね。それにしても、脱いだ○○を○○するのは
反則ですよね~(笑)思い出しただけでも・・・くすっ♪
そしていつもは、かっこ素敵な征矢かおるさん!が
今回はちょっと違うんです。
冒頭のシーンからちょっと?と感じるあの姿・・・華奢な後姿が痛々しく見えた時から
このお芝居が始まったように感じました。

松田正隆さんの作品。わたしは初見でしたが
なかなかなかなか、一筋縄ではいかないお方です。
心の深い隙間をぐぐぐっと入り込んでくる情景・・まさに題名を改めて見て
うなずけます。観終わった後に、私のこの心に生まれた感情の行方は
何処に飛んでいくのでしょうか?

と、いうことで
始まりました夏のH.H.GがっYeah~!(*^^)v
今回のH.H.Gは『3 KNOCKS#2』という事で3組の男女の二人芝居です。
まだ『2KNOCKS#2』しか拝見してませんが、H.H.Gの熱風を見ました。
梅雨明けが近づいていますが、H.H.Gの周辺はまさに夏真っ盛り
熱中症にならない為にも、終演後は隣接してますシアターカフェで
一休み(笑)うふふっ楽しいですよん♪

サイスタジオの前の路地では、出ましたYeah~!(*^^)v
アトリエ公演『オトコとおとこ』では高橋大演出家でしたが、今回は高橋大音響!
控えめですが良い仕事されてますね♪
そんな高橋大音響の側には、40代になったばかりの超素敵な古川悦史さんの姿も
高橋さん「(自分を指して)大音響?!」
私「そうそう(笑)」
古川さん「?」
私「いや、別にうるさいって訳じゃないんですけど・・・」
会場の椅子を整理される古川さん。開演前のご挨拶をされる佐古真弓さん。
座席案内をされたのは、ちょっと緊張されている姿が微笑ましい
オトコとおとこ』でアトリエデビューされた上川路啓志さん。『蝶のやうな私の郷愁』でラジオの声のご出演は斉藤祐一さんでした。

お疲れさまです・・・皆さんとっても素敵です。

ぜひ、お見逃しのないように!心にぎゅっと新たな感情が芽生える事、お約束します♪
わたし?今週末また参戦します(笑)

詳しい日程は↓のサイスタジオ&リンクしてる古川さんのオフィシャルH.Pはっぴ~グラウンド
へ♪どうぞ~!!
古川さんのメッセージが更新されてますよぉ★

~8/6(日)まで in サイスタジオコモネBスタジオ
by berurinrin | 2006-07-30 16:51 | 文学座観劇感想