地人会第102回公演『フィガロの離婚』

地人会第102回公演『フィガロの離婚』 in 紀伊國屋サザンシアター(7/15)

作      ホルヴァート
台本/演出 鵜山仁

革命が起きて、アルマヴィーヴァ伯爵(立川三喜さん)、夫人(金沢碧さん)と、妻スザンナ
(古村比呂さん)を伴い国境を無事にわたったフィガロ(羽場裕一さん)。
亡命者となり、持ってきた財産も減る一方。
そんな破産寸前のアルマヴィーヴァ伯爵夫妻とも別れ
理髪店を始めたフィガロ夫妻ですが、口論の末にスザンナもフィガロから離れていきます。
一人になったフィガロは故郷に戻りますが、待っていたのはアルマヴィーヴァ伯爵の元馬丁
で伯爵を憎む革命派のペドュリーロ(高橋克明さん)でした。

有名なオペラ『フィガロの結婚』の続編に当たる作品で、日本初上演だそうです。
とはいうものの、オペラは観たことが無いわたしですが十分に楽しめる作品でした。
コミカルなテンポのいい会話の応酬と場面の流れのつなぎの音楽の軽やかさ。
そう、この作品はオペラではありませんが、音楽がしっかり根本に流れているのです。
舞台の照明の効果?で登場人物の影が舞台上に映るのが気になりましたが
けれども亡命者として、その国に根付けない彼らの生活の影の部分としてのうつろさ
として、どんなに楽しい場面でも一抹の寂しさとして感じられました。

アルマヴィーヴァ伯爵夫妻とフィガロ夫妻はとても個性があって魅力的でした。
が、彼らを食ってしまったすごい役者が・・・
今回新たな一面を見せて下さったのは
強欲でお金にいやらしそ~な宝石商とアルマヴィーヴァ伯爵の元小姓の二役を
演じた城全能成さん!城全さんのファンの方は必見でしたよね。
文学座の本公演『毒の香り』で、真面目にオペラを披露されましたが
今回は赤い鬘に、大きな付けぼくろ、青いシャドーを入れて
ヒールの高いブーツで歌って踊っている姿・・・椅子からずり落ちそうになりました(爆)
「おおお~スザンヌ♪愛しているよぉ~♪」
この振り付けはもしや鵜山さんが??と、おそるおそる城全さん伺ってみた所
「鵜山さんからは、滅茶苦茶にやって欲しいと言われて自分で(笑)」
初日と二回拝見していますが、今日はよりバージョンUPされてました(爆)
千秋楽にはどうなっていることやら(笑)

そして、元は馬丁でしたが、革命後は伯爵のお城の管理人となったのは
ペドュリーロ役の高橋克明さん。素朴でちょっと毒を吐くぺドュリーロの高橋さんは
とても愛らしい存在で、あのちょっと斜め目線の高橋さんのしゃべり方素敵でした。
高橋さんって、ちょいワルな役が最高に似合いますよね(笑)
そうそう、冒頭のお医者さま・・まさか高橋さん?と、びっくりしたのは私だけでは
なかったと思います・・インパクトありましたね(笑)

~7/17(月)まで in 紀伊國屋サザンシアター
by berurinrin | 2006-07-17 11:56 | 観劇感想