『マテリアルママ』 

シリーズ「われわれは、どこへいくのか?」②
『マテリアルママ』 in 4/26(新国立劇場小劇場THE PIT)

車のセールスマンのイクオさん(仲村トオルさん)は、傷つけない為にと・・
家の中に娘の車を置いているサワさん(倉野章子さん)の家に足繁く通っては
車のメンテナンスをしたり、留守を預かったり・・・
そんな様子を、隣に住んでいるイシガキさん(岩松了さん)は面白くなさそうです。
ある日、イシガキさんから二人の変な噂を吹き込まれたイクオさんの
妹トキエさん(伊藤歩さん)が、イクオさんを取り戻そうと乗り込んできます。

なんだか不思議なお話です。そして、とっても妖しい香りのするお話でもあります。
四人にしかわかりえないであろう密接して絡んでる感情の繋がり。
二組の男女しか理解できない密閉された関係
サワさんとイクオさん・・・・・。
家の中の畳の上に居る身動きできない窮屈な籠の鳥の車の存在の違和感が、
そのまんま彼ら全体に感じる妙な違和感として常に意識させられます。
またくるくると回り舞台を多用しての、場面展開のスピード感が
なんとも観客の心拍数を上げてドキドキさせられるので、
何気ない会話のやり取りも緊張感で一杯です。

岩松了さんの戯曲をご覧になった方ならお分かりだと思いますが
「こうなんじゃないのかなあ?」って、思ってみると「ふぅん、そう感じるんだぁ?」って
逆に問いかけられそうな、あやふやな部分がとても多いので
ついつい「絶対乞うなんじゃん!(浜っ子なので・・)」とムキなってみれば
やっぱり「ほぉ、そう思うんだぁ・・・」と、煙に巻かれる始末です(笑)
今回も劇場で販売していた戯曲を購入してしまいました
(なんと、岩松了さんのサイン入り!です)

それにしても素敵なのは倉野章子さん!
私にとって、この方のご出演の芝居は見逃せないんです。
目に涙を溜めて訴える静かな言葉の問いかける姿。終盤の時恵さんとのやり取りの
緊迫感・・・可愛さと清楚で無邪気な色気を使い分ける倉野さんの演技に目が離せず
気が付いたら、やっぱり倉野さんばかり目で追いかけてる自分がいました。
実は今回は、最前列のセンターでの観劇だったので
倉野さんのつま先からの動きまで、しっかり目に焼きついてしまったのですが
本当に美しい立ち姿、動きの柔らかさなんでしょう。。
わたしの大好きな女優さんです。
『偶然の音楽』」に続いて私にとって2度目の仲村トオルさんは・・・
やっぱりまだ芝居の動きの仕草のぎこちなさが目に付いてしまって・・う~ん。
でもでもかっこいいですね♪

~5/4(木)まで in 新国立劇場小劇場THE PIT(初台)
by berurinrin | 2006-04-29 11:37 | 観劇感想
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