TPT『皆に伝えよ!ソイレントグリーンは人肉だと』

TPT『皆に伝えよ!ソイレントグリーンは人肉だと』 in ベニサンピット(4/14)

作/演出 ルネ・ポレシュ

CSAT

M 木内みどり
A 中川安奈
Y 池田有希子
H 長谷川博己

これはただの紙です。でもお金(紙幣)です。
お金があれば、なんでも買える。
お金があれば、なんでも変える。
お札がボロボロになったら、銀行に行って新札と替えてもらえばいい。
何でも買って、何にでも変えられるんなら
自分がボロボロなら、銀行に行って取り替えてもらえばいい・・
・・・これはちょっと短絡的ですが、お金があれば整形して美しくなる事は可能です。

いつもは、初めにストーリのあらすじを書いているのですが
この作品ばっかりはストーリーがあるんだか?ないんだか?
題名に含まれている「ソイレント・グリーン」というのは70年代に制作された
SF映画の題名です。
未来の世界は環境汚染でプランクトンが死滅し、人は配給された「ソイレント・グリーン」という
緑色の固形食物を食べるそうですが、実は人肉だったというストーリーです。
そして「グリーン」は紙幣(ドル札)を意味しています。

俳優達はマイマイクを携帯して、マイクを通して囁いています。
自己主張、自己放棄、自己陶酔・・・
なんて自分勝手な4人の意見なんでしょう。自己主張が強すぎて
会話になっていないんですもん(笑)
演技プランとか、役者達は大変だったんじゃないでしょうか?
でも長谷川博己さん、いい体験されましたね。
弾けた姿と、放送禁止用語の連発でびっくりしましたが(笑)

彼らは、感情をあらわにして怒鳴ったり、バカ騒ぎをしたり・・・・
そんな表情を私たちは目の前のスクリーンで、カメラを通した彼らの姿を見ることになります。
彼らはカーテンに覆い隠された小部屋やブルーシートで覆った居間で演じ(?)
私たちはカーテンやブルーシートの隙間から垣間見える彼らの姿を
横目で見つつ、正面のスクリーンを見つめています。
時にはミュージックビデオを観てる様な・・・・
はっきり言って忙しい舞台です。
ベニサンピットという狭いスペースの中で密接した演劇空間を味わいたい思いで
拝見された人は、ちょっと凹んじゃうかもしれませんが
今まで見たことの無い刺激的な演劇芸術として記憶に残る作品である事は
確かだと思います。
作品を理解したかどうか?というと疑問は残りますが
五感に感じる事の大切さを改めて教えられた作品として私にとっては
すごい価値のある作品でした。

それにしても、長谷川さんって本当に綺麗・・・・
面と向かい合いと「すみません!!」って謝りたくなります。
パンフには次回作として、ここでも以前ご紹介した
『トーチソング・トリロジー』に出演と記載されてました。
やはり以前ご紹介させて頂いた『あわれ彼女は娼婦』にしてもアトリエの狭い空間で
観たかったなあ・・ぶつぶつ

~4/16まで in ベニサンピット(森下)
by berurinrin | 2006-04-15 15:59 | 観劇感想
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