茂山狂言会『シテやったり太郎冠者』(横浜演劇鑑賞協会第217回)

茂山狂言会『シテやったり太郎冠者』(横浜演劇鑑賞協会第217回) 
in 神奈川県立青少年ホール(3/15)

脚本 横内謙介
演出 茂山千之丞
企画 中村雅之(横浜能楽堂)

わがまま勝手なご主人(茂山千之丞さん)に仕える太郎冠者(茂山正邦さん)は
ある日、酒代も渡されずに酒屋に使いに出されます。何とか酒屋の主人をだましても
酒を手に入れようとしますが、逆に酒屋の主人からフリーエージェント宣言を奨められた
太郎冠者はわがままな主人との契約を解消し、新たな仕事をすることになります。
そこでは、太郎冠者は奥方のお話を聞くだけで良いという楽ちんな仕事!
が、奥方のあまりの横暴さに逃げ出した太郎冠者。
季節は冬・・。とぼとぼ歩く太郎冠者の前に、トナカイに逃げられて困り果てた
サンタクロースと出会います・・・

初劇団青年座、初劇団民藝に続く、初狂言でございます(笑)
でも狂言といえども、今回の狂言は本来の狂言の出し物とは違うようですが・・
困ったサンタクロースの為に、トナカイに扮してそりを引いてあげたり
トナカイの角が頭から抜けなくなった太郎冠者を見て
農民が鬼と間違えてしまったり・・かなりのどたばた劇です。

そんなどたばたチックな夢物語が親しみやすく
客席は笑いの渦と化し、80代の千之丞さんの軽やかな動きに暖かい拍手喝采。
それにしても日本人のDNAの中に、狂言ってきっと結びついているんじゃないって
云う位に朗々とした言葉、独自の音律が体に溶け込んでいくのがわかりました。
遊ぶ心満載のこの作品。最後まで気が抜けず
カーテンコールの音楽が『ブルーライトよこはま』。ブルーの照明とミラーボールが回り
千之丞さんの投げキッスを目撃した私は、あまりの斬新さに目が眩みそうになりました(笑)

そんな目新しさも、わたしのような全くの素人にとって入門編のような作品で
気軽に狂言の雰囲気に慣れることの場を作って頂けたような充足感がありました。

さて、次回の横浜演劇鑑賞協会の例会は5/10(水)~19(金)まで
観光メッカの赤レンガ倉庫ホールからお届けします♪
あの加藤健一事務所の『エキスポ』や9月文学座本公演に書き下ろしが決まっている
中島淳彦さんの作品!クラクラ・プロデュース/劇団道学先生『酒坊ちゃん』です。
それも横浜演劇鑑賞協会が主催なので、横浜だけの公演になります!
この機会にぜひ、興味を持たれましたら詳細はリンクしてます
横浜演劇鑑賞協会のH.Pをご参考下さいm(_ _)m
by berurinrin | 2006-03-17 23:00 | 観劇感想