加藤健一事務所Vol.62『エキスポ』

加藤健一事務所Vol.62『エキスポ』 in 本多劇場(3/11)

作   中島淳彦
演出 久世龍之介

1970年大阪では日本万国博覧会(EXPO‘70)の真っ只中。
ここ宮崎県の田舎町では、母のひさ子さんのお通夜が始まろうとしています。
働き者で家の中心であった母を亡くし、残された家族は混乱しまくり状態です。
そんな慌しい最中にも、ワケありや家族には面識のない弔問客が訪れすごい事に!
葬儀屋の高田さん(浅野雅博さん)の言われるがままに動く事で何とか
形になってる始末です。そして旅行会社の人がやってきて、
母が数名分のEXPOのツアー予約をしていることが判明します。
色んな想像と妄想と現実が動く中、母の葬儀は進行します。

これは面白い作品です!
そう中島淳彦さんといえば、今や超有名な作家さん!
『兄妹どんぶり』や『酒坊ちゃん』←横浜演劇鑑賞協会5月の例会作品です♪
そして、文学座でも9月本公演の書下ろしが決定してる話題の超有名な作家さん!
会話もさることながら、人物描写が的確でどんどん引き込まれます。
日常の風景も「・・あるあるこんな事(笑)」状態。
でも単純なドタバタじゃありません。ほろっとさせるシーンもばっちりです。
何よりも亡くなった母のひさ子さんが、このお芝居の中でずーっと生きているような
生き生きとした存在に感じ、亡きひさ子さんの手のひらの中で
家族達が右往左往している姿に微笑ましく感じられる素敵な作品でした。

今回、文学座から浅野雅博さんがご出演でした。
葬儀屋さんらしく静かで控えめな、掴み所の無い難しい役柄でしたが
真面目な姿がなんか笑えてしまう自然な演技は流石です!
まわりの人たちと一線引く演技ぴかっと光ってましたね素敵でした!

初めての加藤健一事務所でしたが、スタッフの皆さんが暖かく
すごくアットホームな感じがして好感が持てました。
それにパンフレット(800円)を購入してびっくりしたのですが、
裏表紙になんと!加藤健一さんの直筆のサインがされてました。
う~ん、嬉しい演出です!

~3/15(水)まで  in 本多劇場(下北沢)
by berurinrin | 2006-03-12 20:58 | 観劇感想