2006年 02月 03日
東宝ミュージカル『ベガーズオペラ』千秋楽
三幕で、約3時間40分の長丁場のこの作品。
どの幕がお好きでしたか?
一緒に観た会社の同僚の男性のmatsuは第2幕が好きだと言ってました。
(わたしは何気に一幕がお気に入りです。)
ちなみに第2幕は、女性達に囲まれてご満悦なマクヒース(内野聖陽さん)が
その女性達に裏切られて監獄へ、そして看守の娘でマクヒースの子供を
身ごもってるルーシー(島田歌穂さん)と妻のポリー(笹本玲奈さん)との
三角関係で大揉めに揉めたりしながら、ルーシーの助けで脱獄するまでの
お話です。
様式美にとらわれずに、型破りで
個々の役柄の個性がはっきり現れていて
泥くさくて、埃ぽっくって・・・日々変化して、楽しくって
気を抜けなくって・・・笑いと汗と涙が飛び散って・・
なんでもありのこのお話は、まさに人生は喜劇と悲劇は紙一重。
何度が観客を巻き込んだ芝居は拝見していますが
悲しいことに役者と観客との溝を感じて
一方通行的な印象を受けた場面を何度も目撃しています。
それにしても今回は何で、でしょうか?
劇場の雰囲気からしてなんか違うんです。
さすがに初日間もない頃は、ギクシャクした感じも見受けられましたが
日が経つにつれて、客席からも役者達を包み込むパワーを感じられたし
大劇場でこんなに一体感を感じることは今までありません。
演出家も役者達も冒険だったとは思いますが
やっぱり演じている俳優達のレベルの高さと徹底した稽古の結晶の上に成り立つ
チームワークの勝利なのでしょうか?
舞台は、観客が居なくては成立しないとは云うものの
やはり観客は座って大人しくて観るもの・・という、控えめな意識を改めさせてくれた
このミュージカルは目に眩しいほどの斬新で画期的な作品でした。
フィナーレで俳優達に手を取られ舞台に上がった観客達の
はにかんだような笑顔も微笑ましく、客席から見守ったことでしょう。
こんなに楽しくて通ってしまったミュージカルは久々です。
文学座の内野聖陽さんがご出演じゃないとまずは拝見しないし
。。。って、ほとんどミュージカル観ないので(><)
日生劇場なんて、思えば少年隊の東さんと毬谷友子さんの芝居「なよたけ」以来・・あはっ
十何年振りでしょうか??
隣の喫茶店がきれいでびっくりしました。
生ハムのバケットサンド美味しいですね♪
千秋楽を観終えて、心がぽっかり寂しい穴を埋めてくれるのは
もちろん文学座の芝居しかない!(きっぱり!)
週末は文学座本公演『湖のまるい星』再度拝見してきます♪
文学座H.Pに3月アトリエ公演『エスペラントー教師たちの修学旅行の夜ー』
UPされています。
青木豪さん書き下ろしのこの作品。どんなストーリー展開になるのやら
とても楽しみです。
by berurinrin
| 2006-02-03 23:43
| 観劇感想