東宝ミュージカル『ベガーズオペラ』

『ベガーズオペラ』 in 日生劇場

親の了解も無いままに追剥ぎの首領マックヒース(マッコイ)と結婚してしまった
悪徳商人の娘ポリー(マーガレット)。女性にモテモテのマクヒースには、
きっと他にも妻の存在?!、両親は今のうちにマクヒースの遺産目当てに、
彼を役人に売り渡すことに。。
おかげでマクヒースは死刑囚として囚われの身に、
そこには彼の子を宿した看守の娘ルーシー(エリザベス)。
愛するマクヒースのために、ルーシーはマクヒースを監獄から逃しますが
またマクヒースは捕まって、脱獄の罪を重ねて即刻処刑に・・・・

・・・と、これはベガー(乞食)達が、劇場と衣装を借り切って演じる
一回限りのオペラの内容です。
作家もベガー、もちろん出演者もベガーです。
マクヒース役を演じているベガーのマッコイ(内野聖陽さん)も自分の出番の無い時は、
観客として舞台を楽しんだり、マーガレット(笹本玲奈さん)も
自分の一人舞台に酔ったり、エリザベス(島田歌穂さん)はそんな姿をちゃかしたり・・
他のベガー達も自分の出番が近づくとそわそわどきどき・・とても楽しんでいます。
こんな風に出演者達が楽しんでいる舞台を観ている本当の私達観客たちが
楽しくないわけがない!ちょっと目まぐるしい気もしますが・・
見所が一杯あって、一回限りの観劇じゃ納得できないかもしれませんね。

でも、この一回限りのオペラを演じるベガー達の生きている18世紀のイギリスの時代。
まさに今を生きている事が奇跡のような、混沌とした時代の中で
目の前にあるもの、手の中に握っているものしか真実でない状況のなかで
生き抜く彼らの発散するエネルギーが、三幕目の内野聖陽さんの
アカペラから始まるの全員のコーラス
「人はみな 生きるため
もがいて 罪を背負う・・・・」
感動と共に絶望と悲しみで心で一杯なる切なくも美しい楽曲です。

内野聖陽さんのすごくかっこいい一面とすごーく情けない一面と
すごーくかっこ悪い一面と、きっとファンの方にはたまらない?!贅沢なたくさんの顔を見せて下さいます。
マクヒースを演じながら、時折見せるマッコイの姿・・
なにも云うことはありません。差し引きかっこいいですね。
そして、周りを囲む役者さんたちも音律だけで留まらず
とても芝居心を持った素晴らしい方々なので、わたしのような
ストレートプレイ派の方も十分楽しめること請合います。

さて、休憩時間はやはり休憩時間のベガー達が幕間を楽しんで
客席に出没しています。どうぞ、貴重品は必ず座席に置かず
身に付けて下さいませ。
なんせ、なんでもありのベガー達ですから(笑)

~1/31(火)まで in 日生劇場(日比谷)
by berurinrin | 2006-01-17 22:13 | 観劇感想