語り芝居の会『で・え・く』其の六

語り芝居の会『で・え・く』其の六 in 深川江戸資料館(12/22)

演出・構成・補訂 早坂直家
企画・制作/早坂直家の会 D-9

1.干物箱

道楽息子の若旦那(醍醐貢介さん)は、放蕩が過ぎてお家で反省中。
ある日親父さん(高瀬哲朗さん)が、お湯にでも行っておいでと言ってくれます。
でも一時間して戻らなかったら、今度こそ縁を切る!
久々の外出で気分爽快の若旦那・・でも、思い出すのは馴染みの花魁のこと・・
そんな時、自分の声真似が得意という善公(外山誠二さん)を使って一計を図ります。

2.子別れ

今は腕の良い大工の親方の熊さん(早坂直家さん)ですが、過去は酒のせいで
女房(山本道子さん)に愛想をつかされ、息子の金坊(佐藤麻衣子さん)共々
行方知れず・・何かにつけて思い出すのは家族のこと・・・
そんなある日、番頭さん(林秀樹さん)と木場に行く途中、偶然に金坊に再会した熊さん。
酒を断った熊さんに、家族の再出発の未来がくるのでしょうか?

3.忠臣蔵~田村邸切腹から討ち入り~
講談「赤穂義士本傅」 真山青果・原作「元禄忠臣蔵」より

前回『で・え・く』を観て、病み付きになってしまいました。
この低価格で、文学座のそれもベテラン級の演技の芝居を拝見できる贅沢さ。
舞台セットもなく、小道具は扇子と日本手拭だけ後はパントマイム・・
頭の先からつま先まで気を抜かない立ち振る舞いの見事なこと!
そして落語を題材とした「干物箱」「子別れ」では、絶妙な会話のタイミングの
素晴らしさ!笑って笑って・・ほろっと・・・うるうる(涙)
「忠臣蔵」では講談を題材とした、早坂直家さんの朗々とした講談師の声に酔いながら
吉良上野介さん(醍醐貢介さん)の最期までを、文学座のベテラン勢と若手や素人の方を
含めた群像劇のようなダイナミックさで魅せてくれました。

語り芝居という名のとおり、日本語の美しさ、日本人の立ち振る舞いの美しさを
シンプルにそして改めて心に刻める事の出来る、素敵なお芝居です。
ぜひ、機会がありましたらどうぞ!超お薦め作品です。
by berurinrin | 2005-12-23 21:54 | 観劇感想