自転車キンクリートSTORE『セパレート・テーブルズ』

テレンス・ラティガン3作品連続公演“3”
自転車キンクリートSTORE『セパレート・テーブルズ』  in 
                              全労済/スペースゼロ(12/17)

作     テレンス・ラティガン
訳・演出 マキノ・ノゾミ

イギリスの郊外にある、とあるホテルが舞台です。
年配の長期滞在者の宿泊客が大半をしめるこのホテルを
切り盛りしているのは支配人ミス・クーパー(久世星佳さん)。そしてこのホテルを舞台に
ささやかな人間ドラマが繰り広げられます。

第1部『窓側のテーブル』
冬。一人の美しい女性客アン・シャンクライド(神野三鈴さん)が訪れます。
長期滞在者のなかでも異質なジャーナリストのジョン・マルカム(坂手洋二さん)と
何やら過去に関係があるようです。
支配人ミス・クーパーもジョン・マルカムを愛しているようです。
第2部『七番目のテーブル』
数年後の夏。長期滞在者のレイルトン夫人(歌川椎子さん)は同じ長期宿泊者
ポラック少佐について書かれた新聞記事を発見してしまいます。それは娘の
シビル(山田まりあさん)のショックを煽ると共に、宿泊者たちに波乱を巻き起こします。

一部と二部と話が分かれているのでとても長い作品となりましたが
キャストの魅力と脚本がとても素晴らしくて、あっと今の約3時間半。
1部では、演出家兼作家でもある坂手洋二さんの俳優としての魅力に驚いてしまいました。
すごいかっこよかったです。憎めない悩めるだめだめ男を好演されていました。
その坂手さんのお相手はわたしが好きな女優さんの神野三鈴さん!
神野さんの憎めないわがままさが、
互いの愛を探り合う息詰まる緊張感を作り出していました。
2部では、歌川椎子さんの独演場に圧倒!面白すぎます。
病弱な娘のシビルに扮した山田まりあさんは、一生懸命演じているようですが
ちょっとやり過ぎかなあ・・もう少し力を抜いた方がいいかもしれません。
個性溢れる長期滞在者のお相手は、苦労が耐えないでしょうね。と、労いたくなる
支配人役の久世星佳さん!とてもきりっとして綺麗でした。

私はイギリスの女流作家のジェーン・オースティンが好きなのですが
なんてこう言葉がまどろっこしいのかなあ。。って、こんなに理屈をこねなくたって・・ってと
初めは違和感に包まれながらも、いつしか言葉の面白マジックにハマってしまうのです。
そして観終わって、ほっと心が暖まる・・・
ラディガン3部作のラストを飾るにふさわしい素敵な作品です。

~12/23(金)まで全労済/スペース・ゼロ(新宿)

実はこの後は、もう一本芝居を観に行きました。
わたしが衝撃を受けた芝居は次回に続きます。
by berurinrin | 2005-12-18 22:33 | 観劇感想
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