イッツフォリーズ公演『天切り松~人情闇がたり』

イッツフォリーズ公演『天切り松~人情闇がたり』 in 紀伊國屋サザンシアター(12/3)

原作 浅田次郎「天切り松 闇がたり」
脚本 水谷龍二
演出 鵜山仁

時は現在。と、ある留置場。
若い犯罪者(大塚庸介さん)の前に現れたのは、昔の職人の身なりをした
松蔵さん(左とん平さん。松蔵さんは夜盗の声音“闇がたり”で昔語りを話し始めます。
それは大正時代。江戸時代からの流れを汲んだ、義理人情が生きていた時代。
そこには、まつ蔵少年(松蔵の幼少)の目を通して命を懸けて自分の意志を貫く
男達の世界があるのです。

わたしの大好きな鵜山仁さんの手掛けたミュージカルの再演です。
去年あまりの短い公演期間で拝見できず、心残りでもあったので
観れてよかったぁ!
ミュージカルといえども鵜山さんの演出。2階建てのセットで人物を交互に生かし
無駄がなく、あくまでも台詞を歌に乗せた感じで言葉をとても丁寧に描いていますので
左とん平さん他方々の歌唱がどうのこうのと、いう評価は関係ありません。
ダンスにしても、立ち振る舞いのようなゆったりとした動きが、芝居に溶け込んでいます。
左とん平さんの粋な江戸っ子然とした立ち姿。見事な立ち振る舞いに目が行きます。
切り口の歯切れの良さがとても気持ちがいいです。
オムニバス形式で4つのドラマが語られますが、違うストーリーを入れても違和感無く
また違う面白さがありそうな、パート2.パート3と繋がりそうな
わかりやすくて、しんみりして、微笑ましく暖かな気分になれる
裏稼業に生きるかっこいい男達のドラマでした。

~12/4まで in 紀伊國屋サザンシアター
by berurinrin | 2005-12-04 13:58 | 観劇感想
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