『毒の香りー浅草オペラ物語ー』バックステージ

さて、この日は演出補の素敵な北則昭さんの案内で舞台裏を探検させて頂きました。

舞台上には、小料理屋の“門”のセットが・・・・
このセット本当に細やかな作りで、マジにすごいっすよ。
ちゃんと熱燗用のあっためる保温器(←なんて表現するのかわからないのですが・・)が
あって、ここからお酒をお出しするそうです。
梶本又造さん(江守徹さん)と“門”の女将さんこと、新門ふささん(八木昌子さん)の
せつなーーい場面で、良い感じにぼーん.ぼーんと時計の振り子の音がしましたが
お判りでしたか?あれは、本当に“門”のセットにある振り子時計の音なんです。
ちゃんと動いている時計を使っていたのです。
そんなリアルな“門”のセットは、新派や新国劇に主に活躍されている美術の方が
作られたそうです。
舞台は夏。季節感的には夏を演出するのは、難しいそうで
役者がタオルで汗を拭くしぐさをしたり、食器に季節感を出したり・・
今回は“門”の食材のお品書きで、季節感を・・・なかなか凝ってましたよね★
あのカウンターに腰掛けて「ちょっとお願いします」って言ったら
お料理が出てきそうです(笑)
何気に又造さんの金竜館のポスターが張ってあったり、ふささんの女心。可愛いですよね。

舞台には上手(舞台に向かって右側)と下手(同じく左側)がありますが
想像以上に狭い舞台なので(どうしてもピルの中にある劇場の構造上仕方ないそうです)。
上手はいくつもの背景をあげる装置しかありません。
なので主に下手側に集中しています。
そのなかでも目立つのが、傍で見ると驚く位古いピアノ・・・舞台設定と同じ位に
作られたドイツ製のピアノだそうです。現代の音にアレンジしているそうですが
鍵盤もかなり重いらしく、きっと当時は白い鍵盤も今ではいい感じの飴色になっています。
そしてピアノの椅子もピアノに合わせて、レンタルしているそうです。
このピアノを弾かれる町田紫さん(名越志保さん)の毎度の緊張、ご苦労お察しします。

このお芝居のセットは“門”やピアノなど、リアルなものを使いつつ
女優の島田サキさん(岡寛恵さん)のペラゴロ達(今で言う追っかけ?ファン達)
が集う柳の木と公園の背景はまさに“絵”!平面の昔ながらの新劇の世界です。
そんな平面の背景と星空の美しさ・・・
ベタでレトロな風景とリアルなセットの組み合わせの世界が溶け合って
「浅草オペラ」のノスタルジックな世界へと誘ってくれています。

舞台裏を知った上で、改めてこの作品を観ると面白いと思います。
でも舞台の上では華やかそうでも、人の心は窺い知れない闇の部分があって
そんな人間の姿に香るにおい・・・・毒の香りってどんな香りなんでしょうね?

~11/27(日)まで in 紀伊國屋サザンシアター(新宿南口)
当日券若干あるそうです。

さて、リンクが一つ増えました♪
劇作家の阿藤智恵さんのプログ阿藤智恵の「気分は缶詰」日記です。阿藤さんの作品といえば、去年のアトリエ公演「中二階な人々
わたしも大好きな作品です。そして、来年はH.H.G公演!!!超楽しみです!
H.H.Gといえばリンクさせて頂いているえふさんの細やかな配慮で
またまた素敵な情報も更新UPされていますよぉ♪
えふさん!本当にありがとうございます!!感謝感謝です!!
by berurinrin | 2005-11-23 20:39 | 稽古場/舞台裏話