世田谷パブリックシアタープロデュース『偶然の音楽』

世田谷パブリックシアタープロデュース『偶然の音楽』 in
                              世田谷パブリックシアター(11/11)

原作 ポール・オースター
翻訳 柴田元幸
演出/台本/構成 白井晃

ジム・ナッシュ(仲村トオルさん)の元に突然に30年近くも音沙汰のなかった
父の悲報と共に莫大な遺産が舞い込んできます。ジム・ナッシュは仕事を辞め
新車の赤いサーブを買って自由の旅に出ますが、自由と引き換えにお金はどんどん
減っていきます。切羽詰まった頃、赤いサーブの前に傷ついた一人の青年が倒れこんできます。彼の名はジャック・ポッツィ(小栗旬さん)、ジャックと出会うことにより
ジムの人生は大きく変化していきます。

白井晃さんは俳優としてもとても素敵な方ですが、演出家としても
素敵なセンスを持っていらっしゃいます。特に世田谷パブリックシアターで
「ルル~破滅の微笑~」を拝見した時、その場で役を演じていない俳優達を
ダンスのような動きで時間の経過や場所をあらわし、セットを暗転を使わずに
場面転換をさせる手腕とか、とってもお洒落で洗練されています。
今回も同じような方法で魅せてくれました。

ジムの長い台詞は、仲村トオルさんの低くて深い声に交わって、
彼の転落する人生を淡々としつつも詩的な情緒な雰囲気が包んでいる感じがします。
小栗旬さんのジャックは反対にやんちゃな兄ちゃん的で、二人の絡みだけが
現実でそれ以外の登場人物達の関わり合いはすべて幻想的で曖昧な、
もやっとした、二人の夢の中での出来事のような雰囲気を漂わせる風情が逆に
終幕の悲劇を刺激的に感じさせられました。
唯一現実的だったの櫻井章喜さん演じるフロイドの怪演ぶり・・怖かったぁ

それにしても仲村トオルさんも小栗旬さんも美しかったです♪
もし男に生まれたら、仲村トオルさんに一度なってみたいです。
(別に意味は無いんですが・・・どんな気分かなぁって)

~11/20(日)まで in 世田谷パブリックシアター(三軒茶屋)
by berurinrin | 2005-11-13 21:52 | 観劇感想
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