青年劇場第90回公演『谷間の女たち』

青年劇場第90回公演『谷間の女たち』 in 紀伊國屋サザンシアター(新宿)

作   アリエル・ドーフマン
訳   水谷八也
演出 鵜山仁

8年前に軍事クーデターが起きて男達が全て連れ去られた谷間の川辺の小さな村。
一人の老婆ソフィア・フェンデス(小竹伊津子さん)は、ひたすら川で男達が戻って来るのを
待ち続けています。そんな女たちの村に新しい指導者隊長がやってきます。
隊長は言います「みんなが節度ある行動をとれば悪い事はしない」。
その言葉にすがる女たちから批判の対象にされるソフィア・フェンデス。
ある日、川から一体の男性の無残な死体が流れ着いてきます。
「わたしの父だ!」ソフィア・フェンデスは言い張ります。
そして、また一体の無残な遺体が流れてきて・・・・

『谷間の女たち』のチラシご覧になった事がありますか?
これは現実チリでクーデターが起こったとき、自ら女性達が身体を柱に鎖でくくり付け
力で追い出されないようにした姿をパッチワークにしたものだそうです。
このパッチワークの女性達の強さがこのドラマの終盤に如実に表れてきました。

はっきり云って青年劇場?って感じでしたが
憧れの鵜山仁さんから、今年の初めにこの話を伺って
かなり期待して楽しみにしていました。
とてもドラマティックだし、3時間の大作ですが鵜山さんの演出が冴え渡り
判りやすく、装置もシンプルで機能的で川も美しく時に幻想的な雰囲気が出ていました。
なによりも鵜山さんの描く女性が力強く私はとても好きです。

しかーーーし、舞台というものは俳優が舞台で演じるだけでは成り立たないのです。
客席で拝見する私たち観客も一体となって作りだす芸術です。
まさに昨日「エリザベート」の千秋楽の挨拶で鈴木綜馬さんがおっしゃった
「空間芸術」の一言につきます。
わたしの前の女性は頭を下げて寝て入るし、左隣はガムを噛んだ男性で
途中ペットボトルをくびくび。その隣の女性はキャンディの包みをカサカサ。
右隣の女性は前のめりで舞台を観て、その隣の連れの男性は高いびき。。。。
そして皆さま明らかに青年劇場のファンの方々のようでした。
あまりのマナーの悪さに閉口し、せっかくの鵜山さんの作品を楽しめず
泣きそうになってしまいました。。

・・・・・もう二度と「青年劇場」を拝見する事はないと会場のアンケートに書いたのはわたしです。

と、感情の趣くままに書いてしまいましたが、劇団が悪いわけじゃなく
悪いのは観る側、私たちの観る態度が問題なんですよね。
さっちゃんのコメントを読んで、反省中です!!
反面教師・・・まさに、他人の振り見て・・・良い勉強になりました。
「もう観ない!」なんて書いて青年劇場様!ごめんなさい!
by berurinrin | 2005-10-01 22:46 | 観劇感想
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