東宝ミュージカル『エリザベート』

東宝ミュージカル『エリザベート』 in 帝国劇場

脚本・歌詞 ミヒャエル・クインツェ
音楽    シルヴェスター・リーヴァイ
演出・訳詞 小池修一郎

エリザベート皇后(一路真輝さん)を暗殺した犯人ルイジ・ルキーニ(高島政宏さん)は
逮捕されて独房で首を括って自殺しましたが、
死んでもなおルキーニは闇の声に責めさいなまれています。
「なぜエリザベートを殺したのだ?」
ルキーニは告白します。「死がエリザベートを愛したから」
そしてルキーニは証人として過去の時代の亡霊達を蘇られていきます。
その中には“黄泉の帝王”死=トート閣下(内野聖陽さん)の姿も・・

文学座のヨンさま?文学座のプリンス?色々呼ばれている内野聖陽さん演じる
黄泉の帝王トート閣下。まるで浮いているような歩き方、目線の鋭さ、腕から指先までの
滑らかな流れ、絡みつくような粘着系の動き。。そして歌唱力!
ミュージカルファンの方々には内野さんの歌唱のレベルをどう感じるかは残念ながら
わかりませんが、歌を言葉に乗せて芝居をしようとする彼の挑戦は
尊敬の眼差しです。。そのうち文学座は歌える方も踊れる方も多いので
いつか文学座でもミュージカルも・・(冗談です!すみません!)

実態のないもの「死」を演じる内野聖陽さんと
エリザベートの夫フランツヨーゼフ(鈴木綜馬さん、石川禅さん)のダブルキャストで
人間味溢れるマザコン皇帝の対比が面白いですね。
エリザベートにちょっかいだしては毎回ぴしゃりと拒否されるトートが
ちょっとかわいそうな気もしますが、その都度トートの表情が
人の感情の表し方で表現できない笑いでもない怒りにも似た不思議な顔をされます。
そんなトートに翻弄されて自殺に追い込まれるルドルフ殿下
(浦井健治さん、パク・トンハさん、井上芳雄さん)トリプルにもかかわらず、
3人とも役の捕らえ方が違うのでとても興味深かったです。
エリザベートの一路真輝さんの凛とした美しさにぽーーっとします。
でも、ちょっと内野さんと一路さんの芝居の温度差を感じてしまったのは
ストレートの芝居のリアルな演じ方とミュージカルの形を大事にする魅せる演じ方?
もしかしたら歌唱もクリアした内野さんのより高みを目指した芝居とのギャップが
生じてきたのでしょうか?
ミュージカル経験が少ないものでまとまらずにすみません!!
感想というより疑問が残ってしまいました。

それにしても心地よい音楽が何度も、形を変え色を変えて歌われ
光のように降り注ぐ美しい照明。。まるで夢の世界に飛んでいきます。
完成度の高い作品ですね。
休憩時間中にコーラを飲んで「ぷふぁー」って、
現実に戻っている自分がちょっと悲しいです。

劇場入り口に来年1月公演、文学座(強調?!)の内野聖陽さん主演のミュージカル
「ベガーズ・オペラ」の1/50の舞台模型が飾ってありました。
すごいですね。舞台の中にも客席がある?!いやぁ~すごい!すごい!
と、素直に感動しましたが、たまには劇団の芝居にもご出演して欲しいなあ・・・

~9/30(金)まで 帝国劇場(有楽町)
by berurinrin | 2005-09-25 22:19 | 観劇感想
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