加藤健一事務所35周年記念vol.92カトケンシェイクスピア『ペリグリーズ』

加藤健一事務所35周年記念vol.92カトケンシェイクスピア
『ペリグリーズ』             in 本多劇場(2/19)

作 ウィリアム・シェイクスピア
訳 小田島雄志
演出 鵜山仁
美術 乘峯雅寛

ツロの若き領主であるペリクリーズ(加藤健一さん)は、絶世の美女と謳われる
アンタイオカスの王女(加藤忍さん)に求婚をするため、アンティオケに向かいますが
父王アンタイオカス(山崎清介さん)と近親相姦の関係を見抜いたことから
身の危険を感じ、国政をヘリケーナス(田代隆秀さん)に委ね、諸国放浪の旅にでます。
旅の航海中に嵐に見舞われたペリクリーズは、身一つで難を逃れ
漂流したのはペンタポリスの地でした。
そこでは、王女セーザ姫(加藤忍さん)を巡り騎馬試合が行われることを聞き
騎馬試合に参加し、セーザ姫の愛を得て結婚することになります。

中央に逆三角形の幕。
まるで正面からとらえた船の様です。
両側にはブルーの淡く美しい照明に当てられた海の神殿のような立柱が立っています。
美しい舞台装置は、乘峯さん♪

鵜山さんお初のシェイクスピアのロマンス劇(#^.^#)ラブ話ですよ~!!と
言いたいところですが、これがかなりクセのあるお芝居(笑)
これでもかという位の災難のオンパレードが降りかかるペリクリーズと
同じように不幸の連鎖に巻き込み巻き込まれながらも、
自分の信念を貫く潔さを失わない人々。
この人々を演じられる俳優陣が、複数演じ分けられるのですが
これがめっちゃ個性的過ぎて、その役のふり幅が広すぎて、後からパンフを見て
あら、この役もこの役も?!うぁーみたいな、面白すぎます。
逆にマイペースなペルクリーズが翻弄されちゃってる気もしなくてもないのですが…

作りによっては、ものすごく大舞台になり得る題材を、
とてもシンプルにクラシカルに魅せて頂いた気がします。
客席を巻き込むさりげないコミカルなシーンにしても
語り部となるガワー(福井貴一さん)の立ち位置が、とてもバランスがよくて
客席の空気を舞台の上に乗っけて、劇場全体に降りそそいでいるような感覚を覚えました。
そんな橋渡し役(#^.^#)
きっと、むかしむかし
シェイクスピアが生きていた時代の舞台と観客の距離感が
こんな感じだったのではないのかしら、そう思ったのでした。

そーそー
ペリクリーズとセーザ姫の娘マリーナ(加藤忍さん)が、優しく清らかに歌うシーン。
なななんと、鵜山さんが作詞をされたそうですよ( *´艸`)
これがとても素敵っ!!忍さんの歌声も最高ですヨ

2015、2/19(木)~3/1(日)まで in 本多劇場







by berurinrin | 2015-02-21 23:58 | 観劇感想
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