日本の30代『十二夜』

日本の30代『十二夜』  in 下北沢駅前劇場(4/18、4/24)

作  ウィリアム・シェイクスピア
訳  小田島雄志
演出 鵜山仁
美術 乘峯雅寛

瓜二つの双子の兄妹セバスチャン(富川一人さん)とヴァイオラ(平岩紙さん)の乗った船が嵐のために難破し、
ヴァイオラはイリリアの海岸に打ち上げられる。彼女は兄を死んだと思い、
この地を統治しているオーシーノ公爵(井澤崇行さん)の小姓として
男装しシザーリオと名乗り仕えることにします。

オーシーノ公爵はオリヴィア(延増静美さん)に恋をしていますが、
オリヴィアは、逆に使者としてやって来たシザーリオに心を奪われてしまう。
けれどヴァイオラは、いつしかオーシーノに恋焦がれて…

そんな折、双子の兄セバスチャンは、彼を助けてくれたアントーニオ(羽鳥名美子さん)
と共にイリリアの地に現れます。

私が、たぶんきっとまともに接したシェイクピア作品が、
NHKで放送されていた英BBCによる『十二夜』だったと思うのです。
(あっ、その前に『リア王』が教科書に載ってたっけ(>_<))
これがとても面白かったのです。そんな記憶があって、今、手元にある同じ映像のDVDが見れないのですが…
その次は、やっぱTV中継での野田秀樹さんの演出された『十二夜』。
これは大地真央さんがヴァイオラとセバスチャンを二役演じて、オリヴィアは桜田淳子さん。
マルヴォーリオは橋爪功さんで、これがまた面白かったのです
(たぶんどっかにビデオテープが残ってるはず…)
そんな記憶を持ちつつ、初めてライブで観た『十二夜』は
サンシャイン劇場で上演された鵜山さん演出の『女たちの十二夜』。
男性俳優は二人のみ、あとは個性豊かな女優さんが演じられていました。
これが爆笑ものの面白さだったのです。その後は、ミュージカル『十二夜』これも鵜山さんの手によるもの♪
そしてここ半年は、しんゆりシアター『十二夜~おすきなように~』、研修科卒業公演…そして今回と
…飽きた?いえいえ、まったく(笑)観るたびに新鮮な作品なのです。
ということは、それだけこの作品の魅力が強く、作る手にとって貪欲にアタックできる作品であり
手ごわい作品なのかもしれませんね。

鵜山さんは、今回含んで6本『十二夜』を演出されてるそうです。
そのうち3本しか観れていないのですぅ~( ´艸`)
鵜山さんからは「『女たちの十二夜』に近くない?」と言われたんですが、そうかなぁ~
う~ん、確かに似ていて非なるもの的かもしれません。

で、今回は新たに生まれたユニット“日本の30代”と鵜山さんのコラボ。
それにしてもユニークなネーミングですね。
彼らは、2012年のシアターコクーンと大人計画の提携公演で集まったそうで
大人計画の平岩紙さんが代表という、その中に鵜山さんが加わったら…とても楽しみにしていました。

舞台は、赤と白を基調としたサーカス団の興行のような趣があって、舞台の最前列はベンチ席(^^♪
さしずめ演者はピエロのような、シェイクスピアの時代の役者たちを彷彿させる…
そんな、ちょっと不思議でアンダーグラウンド的なド派手なメイクでのご登場。
でも不思議とあんなにびっくりしたメイクも気にならなくなるもんですね。
シェイクスピアの台詞は、改めて難しいと思うし
特に文学座の俳優たちの声に慣れてしまうと、本当に残念と思うのですが
それを上回る彼らの個性豊かな存在感とノンストップで繰り広げられる展開のスピード感と
なによりもその面白さ!

作品の力と彼らの魅力に溢れた新たな『十二夜』を魅せて頂きました。
平岩さんの両性具有のような不思議な魅力をもったシザーリオや
ライオンがるるぅ~♪肉食系なオリヴィアを演じられた延増さんのキャラには
びっくりさせられたし、マルヴォーリオを演じられた町田水城さんの雰囲気のある存在感もユニーク
アントーニオの羽鳥名美子さんのセバスチャンに寄せる不思議な感情の表現も
ほんと皆さんすごい!つーか強烈(爆)皆さんの名前難しくて読めないし…あ~楽しかった。
いやぁ~鵜山さんお稽古めっちゃ大変だったんじゃないかしらん♪
そしてそんな状況をめっちゃ楽しまれたのでは(笑)と想像してしまうのでした。

4/18(金)~28(月) in 下北沢駅前劇場







by berurinrin | 2014-04-29 17:30 | 観劇感想