劇団銅鑼公演No.44『不思議の記憶』

劇団銅鑼公演No.44『不思議の記憶』in 銅鑼アトリエ(5/2)

作・演出・美術 大谷賢治郎

フシギ(井上太さん)の導かれるままにトキ(谷田川さほさん)と出会う少女カゼ(土井真波さん)。
トキの持っていた小箱を開けると、そこは子供たちの世界…
カゼは、ソラ(庄崎真知子さん)、ホシ(三田直門さん)、
ツキ(竹内奈緒子さん)と共に出発します。

もともと台本がなく、イメージとアイデアを持ち寄ってワークショップ形式から立ち上げたとの事。
4人の子供たちの様々な冒険譚が、シーンごとにふあふあと浮かび上がるように作られていました。
ストーリーがあるような無いような・・幻想的で夢のような不思議な体験でした。
殆どパントマイムで役者の体を極限まで使って、そこから形、音、時に香りや味まで伝わってきそうな程
繊細な表現に魅入ってしまいました。

いくつも印象的なシーンがあって、椅子を使って自転車を漕ぐシーン。
一生懸命漕いだ後、ふあ~と片足をあげて風を感じるかのように気持ちよさそうな
4人の子供たちの後姿の美しさ
種から芽が出て、花が咲いて香しい匂いを楽しんで、おもわず出てしまう笑顔。
蔓が伸びて、ジャックと豆の木のように木に登って、木の実を頬張る無邪気さ・・
ふと顔に張り付く虫に驚いたり、自然と共に成長する彼ら
ところが一転、何もわからない状態で全てを失う絶望感・・そこにあるものに触れらない理不尽さ。
3.11の震災後の状態を連想させる光景・・
ちょっと映画『スタンドバイミー』な要素もあったり…
目の前の光景を見ながら、ふと自分の幼い頃の光景とリンクしちゃったり(*^_^*)
自然で心の中の懐かしいものを思い出させて頂きました。

今回は、子供にもってな事で、5歳時の姪っ子を連れての観劇でした。
かぶりつきの最前列の席で拝見させて頂きました。
いやぁ~どうなることかと思ったのですが、当人はかなり面白かったらしく
コミカルなシーンではケラケラ笑い。時計が映し出されると「時計だ!」とf(^_^;)
パントマイムもちゃんと伝ったようで「(あの子、虫を)食べちゃった!!」
俳優たちが見立てをして客席後方を眺めると、一緒になって客席の後ろをみて首を傾げたり
彼らの動きをそのまま目線であっちやこっちや馳せてる姿が微笑ましく感じました。

終演後は、三田直門さんにパントマイムの花と鳥と虫を教えてもらった5歳児。
すっかり仲良しになっちゃって、大きくなったらプリ●ュアになって
保育園の先生になって、ダイヤモンド屋さんになって銅鑼に入って直ちゃんと共演すると(笑)
で、制作のHさんとも20年後に呑みに行く約束なんかしちゃって
拝見させて頂いた回が、子供は5歳児だけだったようで
演出の大谷さんから感想を聞かれた5歳児「面白かったです」と答えてました。
後から5歳児に聞いたところ、本当に面白くてずっとニコニコしながら見ていたそうです。
そして、今回も偶然にも劇団昴の永井誠さんに遭遇(笑)
5歳児連れだったので、さすがに真っ直ぐの帰宅。
帰り道、制作のHさんに頂いたうさぎのキーホルダーを抱えながらの5歳児と永井さんが
すっかり意気投合(笑)別れ際ハイタッチまでしちゃって
永井さんの意外な一面を見てしまいました(*^_^*)
子供好きなんですねぇ~

帰りの電車の中では
「電車の音って同じリズムだね」
「あのお花の色は何色だったんだろうね」とか
「あのぱっくんって食べた果物は、なんだろうね」とか
「虫はやっぱ食べれないでしょう(笑)」みたいな
いつもは、「なぜ?なぜ?」攻撃真っ盛りなうf(^_^;)
まさに世の中すべて不思議に見えるらしいの5歳児と一緒に考えて
話し合えた時間がとても貴重で楽しい一時でありました。
いやぁ~子供の想像力というのは計り知れないというか、
すごいなぁと改めて思った次第です。
またそんな子供たちの想像力を伸ばしてくれる今回の作品に出会えたことは
きっと5歳児にとって、とても貴重な時間だったと思います。

5歳児に、鳥さんってどうすんの?と聞いたら
「フラダンスのように手をくねくねしてばってんにするんだよ」と
「お花はね、お手々を合わせてぷくっと膨らんでから、そっとお指をはなすの」
どうですか?よかった空を飛ぶ鳥のイメージと
その手のお花の色と香りを想像してみて下さいね。
それはあなただけの空想の世界なのですよん

5/1(水)~6(月・祝) in 銅鑼アトリエ
by berurinrin | 2013-05-06 21:51 | 観劇感想