加藤健一事務所vol.85『八月のラブソング』

加藤健一事務所vol.85『八月のラブソング』in本多劇場(3/8)

作  アレクセイ・アルブーゾフ
英訳 アリアドネ・ニコラエフ
訳  小田島恒志
演出 鵜山仁

バルト海に面した美しい町リガ。
この町の療養所に入院してるリディア・ワシーリエヴナ(戸田恵子さん)との
面談をすっぽかされたのは医師ロディオン・ニコラエヴィッチ(加藤健一さん)。
ロディオン先生は、目の前に現れた反省の色もなく奇妙で
高飛車な態度にリディアにすっかり怒り心頭。
リディアもロディオンの態度に憤懣やるせない
その後は顔を合わすと言い争う二人・・ところが

ここ最近、鵜山さんがカトケンさんのお芝居を演出をされると聞くと
ワクワクしちゃうのです。
この作品選び&タイトル名はすべてカトケンさんのセレクトだそうですが
観終わった後、あ~こういう作品が観たかった。
そう心にヒットするのです。
今回もそう。
まさに心にビタミン注入♪そんな作品でした。

二人が出会って、喧嘩して、ひょんなことで周波数が重なって
いつしか互いが、かけがえのない存在になっていく
二人の会話だけで、彼らの背負った人生が語られる・・他には何もない。
二人芝居だからそうなんですけど、そぎ落としたギリギリの台詞の中で
辛辣な喧嘩が、いつしかじゃれ合いに感じたり、
会話がテンポよく進む中、その反面
おずおずと慎ましげに心が近づき重なっていく時間が愛おしくなります。

時間の経過の暗転の間に影絵のように浮かぶ家の風景や音楽の心地よさ・・
どれもが優しくて寂しくてはかなくて・
海を感じて、潮風が香しい・・確かに伝わってきました。

思えば、そう恋愛経験が多い方じゃないのですけど、
恋愛だけに留まらず友人にしても
日常の会話でも、言葉を一から十まで説明するわけじゃなくて、
相手の言葉の中で足りな部分を気遣いや想像で補って
会話していくもんだと思うのです。
きっとロディオンとリディアの二人の会話の中で、足りない部分は
観ている私たちが気遣いながら想像していくだけに、気持ちが入っちゃって
ラストの一瞬ぎょっとするどんでん返しとその後の・・・(まだちと秘密)
ねぇ~って言いたくなるのです。
ねぇ~(*^_^*)

終演後、とてつもなく呑みに行きたくなりましてf(^_^;)
多分、一人でも行きそうな勢いでしたが、ありがたいことに
偶然、演鑑の事務局長と先輩が一緒で3人でシャンパンとはいきませんでしたが
しなびたおでん屋さんで乾杯しました。
そう・・乾杯したかったのです(*^_^*)


3/8(金)~3/24(日) in 本多劇場
by berurinrin | 2013-03-18 23:32 | 観劇感想
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