『モジョミキボー』大阪公演

モジョミキボー』 in インディペンデントシアター1(2/16,17)

作  オーウェン・マカファーティー
演出 鵜山仁
出演 浅野雅博/石橋徹郎

1970年初頭の北アイルランド・ベルファスト。
橋を渡ってやってきた少年モジョ(浅野雅博さん)は、公園で一人、棒で穴を掘ってる少年ミキボー
(石橋徹郎さん)と出会います。

気になったら→リンクしてるモジョミキボーのブログ
2/23(土)福島テルサFTホールにてアフタートークが追加されました!!
&こちら→モジョミキボーPVすごいです!!!

子供同士仲良くなるのに理由はいりません。
ギャングの誓いを立てた二人は、その時から無二の親友になります。
ある日、二人は映画館で『明日に向って撃て』のブッチとサンダンスに憧れます。
二人は、映画の中のブッチとサンダンスのようにオーストラリアへ思いを重ねます。

ぐったい♪ぐっだい♪
イカした奴らの初の大阪上陸です!ぐだーい(*^_^*)
なんか当初、一週間くらいやりたい!と思ったそうですが
いやいや、大阪の観客の目は厳しいぞお~ということで、
3日間で4ステージの公演となったわけです。が・・ふたを開けてみたら
初日はなんと立ち見が出た程の大盛況ぶり、残りの公演もほぼ満席状態だったという
見事に成功を納めた彼らだったのでした。

てなわけで(笑)初めて見た通天閣・・
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そんな通天閣のお膝元にあったインディペンデントシアター1st!
もうね2stに行っちゃいましたよf(^_^;)あせったあせった
時間に余裕を持ったつもりが、全然地の利がわかんないから
もういいやと新大阪の近くにホテル取っちゃって、駅からホテルに辿り着けなくてf(^_^;)
あまりのあほさ加減に笑っちった・・
で、刻々と時間は過ぎてと、電車を乗り換え乗り換えで開演前に到着できたのは奇跡・・★よかったぁ~
受付には、なんとスーパーヒトシ君!ちょっと髪が乱れてるぞぉ~
ちとお疲れかしらん
ヒトシ君、一応『モジョミキボー』バージョンって事で、
北アイルランドの国旗のペンダントをしているんですが
おわかり頂けましたか?!
国旗の携帯ストラップを加工して作ってみたのですが、この携帯ストラップを購入することで
世界の子供たちの支援につながるらしいのです。
どこかの国のモジョとミキボーにと思いを馳せながら
ぶきっちょの出来ではありますが、ヒトシ君に付けてもらいました。

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さてこのインディペンデントシアターは、下北沢OFF・OFFシアターよりも
奥行きがあって幅がちと狭い・・そして同じ80席ほどのキャパというほぼ同じクラスのスペース。
そして、OFF・OFFでは吊っていたブランコが、ここの機構では難しいとの事で
特注で作ったというその姿!じゃーん、でーんと・・これまた見せないところが素敵★
一見、ブランコというよりは、鉄棒?!
話変わって、舞台の上手側に洗面所がありまして、
「おトイレ何処かしら?」と迷った時は
ふと舞台の上にある洗面所の案内板?!
実は、ブランコの椅子の裏側に「W.C」と案内書きが掛かれていたのでした
(ここんところの遊び心サイコ―♪)
ブランコの紐が見えないから、初めての人は、素直に案内板だと思ったのでは(*^_^*)
そんな・・なんか、不思議と鉄棒に見える、この仕掛けがあるだけで、
そこが公園に思えてきて
砂掛けや丘転がりをする子供たちの姿がこそこかしこに
浮かぶようなワクワク感が溢れてきそう・・うふふっ

そして、大阪でもぎこちない「はいはい」言ってる浅野さんとカミカミの石橋さんの
微笑ましい前口上(笑)の後に現れるモジョとミキボー・・・。
会場が奥行きがあるので、遠近が取れて彼らの動きが見易い感じがしました。

そだっ コーラグミをくちゃくちゃして、窓にもたれ掛けていたシーンは
上手にあるスライド式の扉を、がらがらがら~とワイルドに開けて
外から照明が当たって、これまた雰囲気が違うけど楽しいぞぉ~

さて、再演の感想に書いたのですが、やっぱりモジョくんとミキボーくんを取り巻く大人たちに
どうも気持ちが入ってしまって
それぞれの両親を軸として彼らを観てしまうと、本当にやるせなくなってしまうのです。
今もイスラエルやシリアの紛争地帯があって、
世界の何処かにモジョとミキボーが居るかもしれないとか・・ね。
彼らの冒険がふと現実に戻ると聞こえてくる
サイレンや銃声の中で、厳しい彼らの環境が否が応でも伝わってきて
常に緊張感を抱いての暮らしぶり・・
そんな中で、彼らを育てる両親の心情ってもう計りしれないもんですね。

初演の時は、モジョ父を単に靴をピカピカにして
家庭を顧みない遊び人だと思っていたのですが
今回は、もしかしたら活動家で、ミキボー父の爆破事件に関与してるのかもしれない・・とか
んでもって、花束を持ってモジョ母を迎えに来たモジョ父・・・そして爆発が起こったのは
復讐の連鎖?!
(原作では、ミキボー父は、狙撃されたそうです)
また終盤の大人になったモジョとミキボーの姿が
時に、大人になったモジョからみた幻の幼いミキボーに思えたり・・
(それは、もうこの世にいないミキボーに感じたり)
見るたびに様々なシチュエーションを魅せてくれるのです。

それは、演じる彼らやスタッフの皆様のこの作品を愛する気持ちと
その場、その一瞬一瞬の感じる温度、その会場の機構を生かした
最高のエンターティーメントを魅せる姿勢のなせる技ではないかと思うのです。
モチベーションの高い志を持ったその姿を、同じ空気の中一緒に感じる事の出来ることの幸せ
感動と敬意感謝の気持ちでいっぱいになりました。
毎回泣きそうになるけど、ぐっと飲み込んじゃった(笑)
だって、まだまだあるんだもの・・

今度は、福島で約500席の会場。
どんな工夫と仕掛けで攻めてくるかわかりませんが
殻を破り、挑戦する彼ら・・
最後まで見届けてしまいたくなるのです。

と、実は大阪滞在中、まだまだ楽しい出来事があったのでした♪
それはまた次回で(^_^)/~

2/15(金)~16(土) in インディペンデントシアター1st
by berurinrin | 2013-02-22 01:00 | 観劇感想