加藤健一事務所Vol.84『バカのカベ~フランス風~』

加藤健一事務所Vol.84『バカのカベ~フランス風~』 in 本多劇場(11/16,23)

作 フランシス・ヴェベール
訳・演出 鵜山仁

仕事は充実し、美しい妻・クリスティーヌ(日下由美さん)と
パリのおしゃれなマンションに住むピエール(風間杜夫さん)
恵まれた生活の中で、彼の一番の楽しみは、ある厳選された人物をゲストに招いて
週一度友人たちとパーティーすること。
ところがクリスティーヌは、このパーティが大嫌い。
折しもぎっくり腰になってしまうピエールですが、パーティーに行くと言って聞きません。
あきれた妻は家を出て行ってしまいます。
医者のアルシャンボー先生(西川浩幸さん)から外出を禁止され、パーティをあきらめた時に、
この日のパーティのゲストでもある友人から紹介されたフランソワ(加藤健一さん)が訪ねてきます。

鵜山さん翻訳、演出で初演は1999年『おばかさんの夕食会』というタイトルで、
陣内孝則さん(ピエール)&辻番長さん(フランソワ)のコンビで上演されました。
実はこの作品を拝見した記憶がなかったのですが、なんとなく過去の手帳をぱらぱらしてみたら
2001年世田谷パブリックシアターで、初演メンバーで再演されていまして、再演を拝見していました。
「圧倒的にウザったい辻さんの怪演振りに笑いっぱなしだった。」と偉そうに感想が書いてありましたf(^_^;)
ならばとパンフがあるはずなのに見当たらなかった(><)

今回は、カトケンさんと風間さんということで、鵜山さんが、過去の翻訳された台本を
お二人のキャラクターに合わせて手直しをされたということですが
久々の鵜山さんの翻訳された作品を拝見できたことが嬉しい★
やっぱりダジャレが、ぱらぱらまぶしてあってぷぷぷっ(笑)
タイトルも一新されて、カトケンさんが命名されたそうです。
直球なタイトルではありますが、作品を観てから改めてタイトルを見直すと
なかなか考えさせられる感があります。
壁というか境目って果たしてあるのだろうか?と
ドタバタのコメディではありますが、何か考えさせられる力を持った作品だし
突き詰めて考えてしまうと、大なり大なり(とても小とは言えない)
自分の中に持ってるおバカ度を人と比べつつ生きているのかなぁと思うと
人間ってちっちゃいなぁ~とも思えるし
はたまたそんなおバカ度を持っていないと、この世の中生きていけないのかも
しれないと、世の中の殺伐さを嘆きたくなる今日この頃でもあるのですが
そんなことさえ吹き飛ばしたくなるハッピーな気分にもなるのです。
やっぱ上質なコメディーを魅せて頂いたからですねっ

さて、文学座からは清水明彦さんがご出演されていました。
国税局員のフランソワの同僚で腕利効きの査察担当官シュバル。
「ポ.ポナパールト♪」と、オウムがナポレオンだったら的なモノマネを得意とするシュバル。
サッカー大好きで、この人の人格もかなり奇人のたぐいだと思われます。
家を出て行方が分からなくなったクリスティーヌを探して、いるうちに
まさかの自分の奥さんが浮気が発覚し、がぴょ~んぐわわわわぁ~んと落ちる姿は、もう滑稽で最高でした。
でも仕事になると、眼鏡の奥の目がきらーんと光るのが素敵な清水さんでした(笑)

そーいえば、拝見する前に予習をと思って、丁度WOWOWで放送された『奇人達の晩餐会』の
アメリカのリメイク版が放送されていたので観たのですが、これがとてつもなくひどかった・・・
まーねまーねアメリカ版のリメイクを信用した事は未だかつてなかったのですが、これはちょっとなぁ・・
全く参考になりませんでした。
もう舞台の方が100万倍イイですからっ

11/15(木)~12/2(日)まで in 本多劇場


さて、待ちに待った『モジョミキボー』あの二人が帰ってきます!
詳しくは→リンクしてるモジョミキボーのブログ
by berurinrin | 2013-01-03 22:57 | 観劇感想
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