舞台芸術学院発表会リーディング『桜の園』

舞台芸術学院 ステージアーティスト科3期 秋期発表会
リーディング『桜の園』 in  舞台芸術学院(11/27)

作  チェーホフ
訳  小野理子
演出 鵜山仁

美しい桜の園を所有している見事な屋敷の当主である
ラネーフスカヤ夫人が娘や供の者達たちと共に五年振りに
戻ってきます。
懐かしさに浸る間もなく、いまや積もり積もった莫大な借金の為、抵当に入り
競売にかけられる桜の園。
なんとか競売を避けようと知恵を巡らせつつも
とうとう競売の日となり、彼らの元にその運命の結果が知らされます。

11月は、リーディング三昧な観劇で感激な日々を過ごさせて頂いておりました★
今回は、鵜山さんの母校・舞台芸術学院の発表会。
思えば、去年の今頃にやはり『ルーベンスタイン・キス』を拝見しに
舞芸に伺いましたっけ・・・うふふっ

さて『桜の園』。演劇にちょこっと興味をもたれた方なら誰もが
タイトルだけでも知っている・・・超有名な作品です。
わたしも過去数回拝見してますが
めんどくさい作品だなぁ~と、あまり良い印象を持っていなかったのでした。
と、いうのも出てくる人物があまりにも空気を読まないし
人の話は聞かないし、勝手なことばっかして・・おめでたいし
なんだかなぁ~

で、数年前に古本屋さんで見つけたこの本。
宇野重吉さんが書かれた『チェーホフの『桜の園』について』(麦秋社)

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いやぁ~『桜の園』手ごわい(笑)
この本は、『桜の園』を演出するもしくは俳優のサブテキストな役割を担っているようで
それだけでも難解さがわかります。
誰が演出しても、作家のチェーホフさんの意図を汲み取るのは難しいんだろうなぁ~と
登場人物一人一人の背負ってる人生が、蜘蛛の糸のように広がっていて
見方によっちゃ誰もが主人公になりえます。
なんか笑っちゃいます。あっ、だから喜劇なのか(笑)
そんなこんなで、この日の為に、も一度戯曲を読み返してみたら
まぁ、突然、すっとんきょうな台詞が出てきたり
言葉と言葉の間になぞかけが潜んでいるような・・・不思議な作品。
でもその割にはとても読みやすいんですよね(人の名前が、ちとやっかいな事を抜かせばね★)
読む度に印象が変わる面白い本です。

前回同様、全4幕毎にキャストの入替え方式。
また配役ごとに、おそろいの色のTシャツで揃え、チラシにも色と配役と演者の名前が書かれているので、
客席で拝見されるご家族、ご友人の方々への配慮に優しさを感じます。
また組み合わせによっては、女性の人数が多いので、
女性が男性役を演じたりと面白い趣向です。
一つの役が、演じられる方のアプローチの仕方によって違いがあったりして
あ~、この人は、こう思うのかなぁ~なんて、面白いです。

まぁそんな事より何よりも、若い人たちが、苦しんだり悩んだり楽しみながら
今演じてるこの瞬間に行き着くまでの数ヶ月を思うと、胸がいっぱいになってしまいます。
演じ終えた後のキラキラした輝く瞳の美しさ・・・
これからまだまだ色んな可能性を秘めた彼ら達。
もう、すっかりしたたかになってしまって、真っ直ぐな感情を捨て切ってしまった
お姉さんいやおばさんの私f(^_^;)としては、彼らは、とても眩しくて、ちと羨ましく思ってしまいました。
わたしも可愛い声で「鵜山先生!」と呼んでみた~い♪←それかい(爆)
それは、さておき(笑)全員がプロを目指すとの事。
厳しい現実の世界が、彼らを待ち受けていると思いますが
願わくば、どうか夢に向かって真っ直ぐ突き進んで行って欲しいと思います。
お疲れ様でした&これからも頑張って下さいねっ!!

11/27(日) in 舞台芸術学院
by berurinrin | 2011-12-03 23:12 | 観劇感想
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