新宿サニーサイドシアター企画公演『雨のワンマンカー』

新宿サニーサイドシアター企画公演『雨のワンマンカー』

作  小松幹夫
演出 中野志朗

雨の降る夜。
いつものように団地行きのバスに乗り込んだ乗客たち。
ところが、いつもと違う違和感を感じる乗客たち。
バスは、スピードを上げ団地を通り抜けひたすら走り始めます。
不安な中、少しずつ会話を始める乗客たち。
一人の乗客(松尾勝久さん)が、運転手の元に向かったとたん
スピードが上がり、バランスを失い頭を打ちつけ死んでしまいます。

初の新宿サニーサイドシアター・・・ふふふっ道に迷うと思ったでしょう。
ところが以前、近くの劇場に行ったことがありまして
さんざん迷った中に、この前を通りかかったことがあったんですねぇ~
なので、今回は大丈夫!

入口には、演出をされたこゆるい顔した中野氏の姿はけーん。
中野氏からこそっと見やすい位置を伺ったのですが、
なんせ客席数が少なくて(後から聞いたら42席)奥に詰めなきゃ状態。
最後は、ご乗車満員です~!乗車不可です!出発進行っ!てな具合(笑)
舞台はバスの中、観客の私たちも一緒くた状態(笑)不思議な感覚でした。

私も最寄り駅からバス通勤♪
彼らの状態に陥ったら、どーなっちゃうんだろ!!ひゃー
バスの中って密室になるんですね。
それにしてもバスの乗車してるお客さんもなんか怪しい
魚屋さんや酒屋さんや保育士やら・・そのまんま(笑)
ちょっと劇画チックだけど面白い・・
で、最近の中野氏の演出作品に登場されるアイテムは、お人形さん(笑)
今回は、死体役としてぬいぐるみが登場です。
次から次へと死者が出る恐怖のバスの旅?!
死んじゃうとお役御免とばかりに、バックや隅からぽよよ~んっと出てくる
ビニールに包まれたぬいぐるみとタッチ交代する俳優たち。
これが一瞬の素の表情を魅せて客席よろしく花道を通過して去って行かれます。
面白ずぎる(笑)

そういえば以前TVで深夜放送されていた短編映画『ELEVATED』
(あのこわーい『CUBE』のヴィンチェンゾ・ナタリ監督)
ちょっとコアな映画なんですが
モンスターが現れたといってエレベーターから出られないという映画で
はたしてモンスターはいるのか?いないのか?
そこんところが最後までわかないのですが、エレベーターから出たいのに出れない
極限に陥った人間の狂気を観た映画でした。
そんな、まるでドラマ『世にも奇妙な物語』の香りも漂うブラックユーモア満載のお芝居でした。

さて文学座からは
一番最初に死んじゃう魚屋さん(笑)を松尾勝久さんが演じられていました。
長靴にビニールのエプロンして鉢巻して怪しい髭づら・・・こんなカッコでバス乗らないしぃ(笑)
運転手さんに文句を言いながら運転席に向かう間に急カーブでゴロンと転がされて
あっけない最後を迎えました。チーン。
松尾さんといえば、存在自体がユニークなんですけど、松尾さんのブログを拝見するだけでも
その個性の片鱗が伺えると思いますよ。
あっ今PCが故障中だそうですが・・早く治るといいですね

サラリーマン?!は西岡野人さん。
口数の少ないサラリーマンさんですが、
ノビくんもかるーく逝ちゃいましたね、チーンx2

体を張ってでもバスを止める!
そんな体を張って死んでしまう(笑)酒屋さんの木津誠之さん。
まさが白いパ○ツ上等姿で・・・悲哀を感じましたチーンx3

サラリーマンお二人。彼らはいったいどこに行っちゃうんでしょうね
浅地直樹さんと鈴木弘秋さん。
お互い団地の役員で、責任を押し付けながら利害関係を結びながらと
ものすごい汗をきらめかせながらの大熱演を魅せて下さいました。

それにしても最後まで顔を見せない運転手さん。
彼はいったい?そしてたくさんの死体を乗せたバスはどこまで突っ走るんでしょうね・・
うっ、怖い・・・


11/2(水)~6日 in 新宿サニーサイドシアター
by berurinrin | 2011-11-08 22:42 | 観劇感想