NPO法人・大宮演劇鑑賞協会第99回公演こまつ座『父と暮せば』 in 市民会館おおみや(10/1)

NPO法人・大宮演劇鑑賞協会第99回公演こまつ座『父と暮せば』 in 市民会館おおみや(10/1)

作   井上ひさし
演出 鵜山仁

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広島に原爆が落ちて3年後。今にも崩れそうなこの家に一人で住んでいるのは
美津江さん(栗田桃子さん)です。
図書館に勤める美津江さんは、ある日恋をします。
けれど原爆によって愛する人たちを尽く失った美津江さんにとって
生き残ってしまったという罪悪感から、恋心も疎ましくその心を固く閉ざしがちです。
そこへ亡き父・竹造さん(辻萬長さん)が現れます。
娘のために、娘の恋の成就のために・・・

今年のツアーのラストの地・大宮に拝見しに行ってきました。
大宮演劇鑑賞様ありがとうございました。
今年のツアーは7月、静岡からスタートしました。
何度観ても感動で、胸がいっぱいになります。
今回もほんとしょっぱなからヤバかった(苦笑)
雷を怖がる美津江さんに、おとったんが
「おとったんと押入れと座布団と、味方が三人もついとるけぇ(省略)・・大丈夫だ」
普通23歳の娘に言う台詞ではありませんが、なんともいえない安心感が伝わってくる
萬長さんの言葉の温かさにもう涙腺どーん(苦笑)
何歳になっても父親にとっては子供なんだなぁ~と
ぐずぐずぐだぐた状態で観続けていたのでありました。

先日、友人からメールが来て『父と暮せば』の話題になって
彼女はこの芝居は拝見した事はないけれど、過去に映画は観たと。
で、どうも好きになれなかったようで、そーなのかなぁ~と
思えば、わたし・・映画版のDVDは持っているものの
一度しか観ていなかった事を思い出して、そんなんで観返してみました。
それなりに映画版も素晴らしいのですが、今日舞台を拝見したところ
まったっくもって舞台が一番!!
決定的に違うのは、映画は木下さんが現れちゃうことですがf(^_^;)
そんな事より桃子さん演じる美津江さんが、普通の等身大の身近な女性であること。
なので美津江さんの想像を絶する体験の恐ろしさ、
そしてその以前のはつらつとした暮らしぶりが、手に取るように伝わってくるのです。
桃子さんの美津江さんは、何度もいいますが絶品です。もう大好きです★

最後おとったんは、美津江さんに二人の悲劇的な別れを振り返って
「こんな事は末代まで二度とあってはいけない。あまりにむごすぎる・・」と語ります。
どうしても3.11を思わすにはいられません。
私たちは、大きな自然を前にして抗う力はありませんが、自分たちで生み出したものに対して
否定する権利があると思います。
これからも上演し続けて、心を揺さぶり続けて頂きたい作品です。

丁度、会場に今回の演出助手をされていた西本由香さんと出会って
桃子さんと西本っつあんと旅のよもや話を伺いながらの帰り道。
駅までの長い距離を女子トークで炸裂で、のんびり歩いていたもんで
文学座のマネージャーさんやこまつ座さんのパンフを手掛けられたライターさんに追いつかれ(笑)
結局、にぎやかな車内の風景となりましたが、みなさんのさっぱりした笑顔で
改めていい舞台、いいツアーだったんだなぁ~と
幸せのおすそ分けを頂いた気分でした♪
ほんとうに皆様お疲れさまでした!!
また次回の公演が楽しみ~!また追っかけちゃいますョ
演出家さま宛のダメ出しをたっぷり頂きましたがf(^_^;)
それはしっかり胸の中に収めさせて頂きました♪ぷぷぷっ(*^_^*)

さてそんな舞台、なんと本日深夜にBSプレミアムで放送されます
10月1日(土) 午後11時30分~午前4時10分
NHK BSプレミアム
プレミアムシアター
井上ひさし 作 
蜷川幸雄 演出『たいこどんどん』&
鵜山仁  演出『父と暮せば』
どーんと2作品連続放送、永久保存版ですね!
by berurinrin | 2011-10-01 23:52 | 観劇感想