7月アトリエの会『山羊・・・それって・・・もしかして・・・シルビア?』アフタートークその2

山羊・・・それって・・・もしかして・・・シルビア?』アフタートークの後編です。
司会は、引き続き舞台美術を担当された乘峯雅寛さん。

演出の鵜山仁さんのついて、
以前から鵜山さんの演出は、何をおっしゃってるかわからないと定説のように言われてますが・・と
乘峯さんf(^_^;)
「今回、わかりやすくてどうしちゃったんだろう?!(笑)」とおっしゃったのは、富沢亜古さん。
亜古さんとは、鵜山さんの方が一期先輩という間柄ですが、劇団公演でご一緒するのは
初めてなんだそうです。意外ですねぇ~
とはいえ、過去には外部のお仕事で、2回ほどご一緒されているそうで、当時
「突然、ほえてくれ」と言われて、「ここで?」みたいな感じだったそうです(笑)

鵜山さんの演出は、わかりにくくて
「わかりました」と言って、わからないながらもやってると乘峯さん。
そんなわからないを連呼しなくても・・(苦笑)
そんな中で、采澤靖起さんは「本当にやっていいんですか」と、鵜山さんに確認する姿が
斬新だったそうです。
「稽古場では辛らつで、わかりづらい演出だった」と采澤さん
「ここはE.Tが現れた感じで」とか「ここは金箔つきの芝居をして」って
「金箔つき・・ってわからない(笑)」
マーティンとスティービー中に駆け込んで「大丈夫?」と現れるシーンでは
「足を負傷して、引きずってきて」と鵜山さんから言われ
「本当にやっていいんですか?」と確認をされたそうです。
「お前やれるもんならやってみろ・・みたいな
ちょっと僕をバカにしてるような感じで言うんですよ(笑)」

話の流れで今村俊一さんにマイクが向けられると
鵜山さんからは1000個以上はダメ出しを言われたそうで
「いっぱいになってしまって、もどしたくなった(苦笑)」と
始めは、それでも抵抗されたそうですが、そのうちどっぷり浸かってしまったそうです。
鵜山さんからは「そんなことがわからないの?」って顔をされる事がしばしばf(^_^;)
ダメ出しは特に「相手からものを受け取ってない」「相手に届いてない(台詞を言いっぱなし)」
この時は公演期間中ですが、未だにダメ出しがあるそうです。

鵜山さんは、ダメ出しポイントを台本に書いたりしないで、その箇所を折り曲げるそうです。
それもすごく丁寧に折られていて
お稽古場を拝見した時も、両手できちんと折ってましたョ♪
あんまりダメ出しが多いと台本が、折り目だらけでがーっと広がってアコーディオン状態になるそうですが
演じる側から、その折ってる姿で、ダメ出しされるんだろうな~とわかっちゃうらしくて、
ある日「見えないようにして欲しい」と亜古さんから言われた鵜山さん。
亜古さんのダメ出しの度に、机の下に隠して台本を折っていたそうで
結局バレバレ~状態だったそうです。
そんな姿想像しちゃうと、なんか萌え~♪

お稽古中、なかなか出番がやってこなかったと、おっしゃったのは若松泰弘さん。
じっとしていることが苦手だそうで、空いてる時間に
アトリエ前のベンチの組立をお手伝いしたり
セットで使っていた本を白く磨いたりと、稽古場を出たり入ったりされていたそうです。
呑み会だけに参加の日もあったそうです(笑)
若松さん、見た目はダンディーで素敵な方ですが
話し出すと面白い方ですねぇ~

「よく何を言っているかわかないと意地悪を言われちゃう、でも
誤解されちゃうのも快感★」と、鵜山さん。
お皿をがっしゃーんと割っちゃうのも「うーっ!!」と亜古さんが獣のように
うなるのもト書きに書いてあるんですよねっ
「音の競演、喜怒哀楽、息遣い・・会話の内容もあーいえばこういう・・作家が面白おかしく書いてある。」
そんな中で、マーティンの親友のロスの立場を考えられた鵜山さん。
ロスってジャーナリズム一般みたい・・と表現されていました。
ことを荒立てる事が、仕事になっている週刊誌みたい
そんな中でこの作品は、様々なレベルの中で
まだまだいっぱいやりたいことがある面白い作品だそうです。

さてここからは質疑応答のコーナーになりまして
なぜ山羊(シルビア)だったのか?とか
シルビアはどうやって作られたのですか?
棚に飾っている首の切れた写真は?とか・・

で、他には
鵜山さんがこだわる音を中心に「役者として気をつけていることは?」と

采澤さんは
台詞の音が違う・・というのはよくわかないまま「呼吸をする」とおっしゃいました。
息を吸って言うと、また言葉(台詞に)変化が起きるそうで
「舞台上で呼吸をずっとしてる」そうです。

采澤さんと同じと今村さんも
音が変わるって自分でやってもわかないそうで、息が変わったり
日々会話の質が変わってくるとおっしゃいました。
度々出てくる「神様~!!」という台詞については
稽古よりも今のほうが素直に出てくるとおっしゃいました。

「音が変わらないってあったまくる!!」と亜古さん。
そうはっきりおっしゃる亜古さんが、好きなんですよ私(笑)
「以前からずっと音が変わらないと、言われ続けていた」とおっしゃる亜古さん
「ここにきていうなぁ(爆笑)」
音が変わる・・気持ちが変われば自然に変わると思う・・と、おっしゃる亜古さん
納得でございます★

若松さんからは、
「(芝居は)ナマものですから、稽古でも本番でも音を変える前の段階で
微妙にぶれるもの・・その都度、対応できる体、考え方でいられるようにしている。
あるタイミングでリズムが変わる。体の筋肉、血圧とか相手によって変わる体でありたい」
そうやって音が変わってくる・・・自然に音の変わる変化を教えて下さいました。
普段の生活の中で自然に変わる感情の変化を表現する事の難しさ・・びっくりです。
そんな変化の過程が解った気がします。人間の感情って不思議なもんですね。
若松さん・・畳み込むようにゆっくりお話下さいました。

最後に、この夫婦は崩壊するのか?再生するのか?というご質問に対して

妻・スティービー役の亜古さんは
「元には戻らない。だって壊れちゃったんだから・・」
けれども離婚とかそう簡単な問題でもないのではないか?とおっしゃいました。

で、夫・マーティン役の今村さんは
「気持ち悪いけど、明日は普通の暮らしに戻りそう」
日々そうやって生きていくのでは?とおっしゃいまして
両者全く違う意見で、チャンチャン♪となりました(笑)

さて、みなさんの意見はどうでしょうか?
わたしは、あのラスト。神の許しを見た気がしました。
きっと彼らは再生できる。どんな事があっても今以上の最悪の選択肢はないんじゃないか・・・

以上で、アフタートークのレポは終了です。
by berurinrin | 2011-08-19 23:24 | イベント
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