劇団1980第52回公演『麻布怪談』 

劇団1980第52回公演『麻布怪談』 in 俳優座劇場(5/14)

原作/脚本 小林恭二
演出    井上思 

子狐・ゆずり葉(室井美香さん)は、花魁道中で出会った花魁に心を奪われ、
自分も遊女となって美しい花魁になる事を決意します。
神に祈り、願いを聞き届けられる見返りとして
真原良庵氏(山本隆世さん)を師と仰ぎ学び、仕え、その孫、その子孫、狐の生ある限り
彼らを守護する事を誓うことになります。
勉学に励み苦労の末、花魁となった子狐は、
何度も転生しながら、美しい花魁となり花街に君臨しつつ真原家を守護し続けていましたが
ある日、良庵さんの子孫で親のスネをかじりながら麻布で学生を続けている
真原善四郎(亀田佳明さん)の窮地を知らされ、彼の元に現れます。
突然現れた美しい彼女に心を奪われる善四郎さん。
同じ頃、追われるように善四郎の元に現れた旗本の娘・初(山田ひとみさん)にも
心を奪われる善四郎さん。。
ところが武家の娘と関係を持つようになってから善四郎さんの体に異変が起こります。

麻布が原・・・現代の麻布と違って、当時はうっそうとした林に囲まれた、
寂しげな場所だったんですねぇ

『宇田川心中』に続きの劇団1980です。
原作も同じ小林恭二さんの作品です。
で、前回と同様に亀田さんが参加というので
これは観るきゃない(笑)と、拝見させて頂きました。
前回は、女形に扮しての立ち回りやら、あれやこれやで・・まじヤバかった亀田さん。
匂い立つような色気で圧倒させられました。ピュアなラブもあったし(笑)
今回は、超モテ男の善四郎さんをこれまたアンニュイな感じで
やってくれちゃいました。
この人は、なんちゅう切ない目をするんだろう?

むかし、むかし・・・もしかしたら人間と妖怪が暗黙の了解で
共存し合っていたかもしれない・・・
もっともっと今の私達よりも寄り添って生きていたかもしれません・・
それが義理や人情の縛りがあったとしても。
少しばっかりオドロオドロシイさもありますが
ちゃんと理由や筋道がしっかりしてる気がします。
今の世の中の方が、奇奇怪怪、摩訶魍魎な理不尽さや不可解さで
隣人が獣や怪物に簡単に変化する世の中・・
きっと今の時代よりも豊かな心で日々過ごせたのかなぁ~

自分の願いの成就の為に力を貸してくれた人間への義理を
忘れることなく守り続ける狐・ゆずり葉さんの情の深さと
初産に赤ちゃんもろとも亡くなってしまった善四郎さんの
前妻・たづさん(西田若菜さん)の願いを果たす為に
そうとは知らずに彼に執着する幽霊・初さん。
愛情を二つに分けた恋愛と情愛・・それぞれの向き合い方で
愛された善四郎さん。代償はあったけれども
それでもこの世で幸せな男性ですよねぇ~くぅって感じですよ(笑)
今後は、亀様と呼ばせて頂きます(笑)

この『麻布怪談』に客演していたのは、亀さま(笑)だけじゃないんですよ
今年、研修科を卒業して文学座の準座に昇格したばかりの新人二人。
采澤靖起さんと南拓哉さん。
二人はアンサンブルと幽霊・初さんを追い詰める死神を演じられました。

なかでも采澤さんは、とても綺麗な目をしています。
そんな采澤さんは、7月のアトリエの会
山羊・・・それって・・・もしかして・・・シルビア?』にご出演されます。
演出は、鵜山仁さんですっ!!うきゃうきゃ★楽しみですねぇ~
ぜひご注目下さいませ
お芝居の第一声で、狐が憧れる花魁を呼ぶ台詞があるのですが
すぐ采澤さんだと分かったし、アンサンブルでは切れのいいダンスをご披露していました。
ニヒルで切れ味鋭そうな南さんとは、二人のシーンもあったりと
今後がとっても楽しみな、イケメンさんです。

そうだ、そうだ亀さまの次回作は、モチロン同期ユニットunks公演!
第3回公演『蟻』@新宿ゴールデン街劇場です。
狭いせまーい会場だそうです。チケットが完売している日もあるそうです。
早めにご予約を~ネット予約も可能ですよ!
詳細は、リンクしているunksの公式HPへ→unks

5/9(水)~5/15(日) in 俳優座劇場
by berurinrin | 2011-06-08 22:53 | 観劇感想