秋田演劇鑑賞会第100回例会・劇団NLT『オスカー』

秋田演劇鑑賞会第100回例会・劇団NLT『オスカー』in 秋田市文化会館

作  クロード・ マニエ
翻訳 梅田晴夫
演出 鵜山仁

バルニエ石鹸の社長であるベルトラン・バルニエ氏(村井国夫さん)の屋敷にやって
きたのは社員のクリスチャン・マルタン(大沢健さん)。
彼は、自身の仕事の手腕により利益を掴み、大金を手に入れます。
それを元手にバルニエ氏の令嬢に求婚しにやってきたのでした。
ところが・・・

今回の遠征は、劇団NLT『オスカー』♪
東北は、秋田演劇鑑賞会さんにお世話になりました。
秋田演鑑さんにとって『オスカー』は、例会100回目の記念の作品だそうです。
記念公演にふさわしい華やかで明るい作品!
とはいえ・・
時期が時期だけに、震災の影響もあってご迷惑じゃないかなぁ・・と
思ったりしましたが、入り口には、大きな「秋田演劇鑑賞会」の大きな旗!
すごく目立って良いですね~
会場では、大きな声で物品販売やらカンパの掛け声・・すごい活気!
みなさん元気いっぱい!快く迎えて下さいました。ありがたいことです。
「でも、まぁ~わざわざ横浜からどうして?」
大抵聞かれるんですが・・あははっ
もちろんラブリーな鵜山さんの作品ですからねっ!大事大事!

会場ロビー入ってすぐ奥には、壁一面に張られた劇団、演劇創造団体を初めとした
作品にゆかりの俳優達の寄せ書きから、俳優個人からの葉書やら
東北鑑賞団体に対するお見舞いのメッセージの数々・・・
どれも胸を打つ温かい心遣いや励ましに溢れた文面で
思わず読み入ってしまいました。
ここ秋田は、日本海側なので地震の影響は殆どなかったようですが
近隣の鑑賞会の事を思うと、なかなか複雑な心境だったと思います。
実際このツアーの初日の会場として当初予定していた福島県の劇場は、
一時避難所としての機能を果たしていた為、違う会場に変更されていました。
そんな中でも、震災後ほどなく東北連は、『オスカー』の上演を決定されたそうです。
残念ながら『オスカー』の前に例会公演予定の作品は、延期となりました。
近い将来上演される日が一日でも早くなることを祈っていおります。

さて私が以前『オスカー』を拝見した時は、俳優座劇場の300人規模の小屋でした。
当時は、村井さんの演技が俳優座劇場にちと収まらない記憶が・・・
今回は秋田市民会館という1000人規模の大きな会場です。
部下であるクリスチャンこと大沢健さんと騙し騙されの言葉の攻防合戦が繰り広げられ
水面下では、カバンを巡る幾重にも重なる取り違え事件で翻弄されまくり・・
そんな喜怒哀楽の差が半端ない出来事に、体を張って舞台狭しと蝶のように舞う(笑)
バニエル石鹸の社長を務めるバニエル氏こと村井さん。
大きな汗をキラキラ飛び散ちらせ動き回る村井さんの姿は、
大きな舞台にとても映えて、その度に客席は大爆笑。
どっしりとした威厳のある風貌の村井さんだけに、その意外なコメディアン振りに
トタバタ色が押さえられ上質で楽しい舞台となっていました。
以前よりも体のキレがよくなった気も(笑)

私にとって2度目の『オスカー』ですが、石鹸会社の社長、社員の話が中心だけに
お金の通貨単位がシャボンだったり、ネタバレしちゃうともったいないような
細かい(笑)伏線、小ネタに溢れた小洒落た作品です。
いかにも・・ぷぷぷ
ああいえばこういう・・そんな会話の趣を楽しみながら
くすくすと笑って幸せな気分で拝見しておりました。

カーテンコールで出演者に渡された花束を、逆に客席に投げられ
それを一人でご覧になっていた隣の席の女性がGETされたので
「よかったですね♪」と、声をお掛けしたら
「もう、ホント楽しくて面白くて笑いすぎて涙が出ちゃった」と
無邪気に笑っておられて
「なかなかこんなドタバタじゃない楽しい作品って来ないので本当に楽しかった」
「こういう笑いに飢えていたのよ。本当に楽しかったわ」
と嬉しそうに涙を拭きつつ花束を抱えて帰られました。
そんなことをおっしゃって頂くと演出家のファンとしては、もう・・・
めちゃめちゃ感動・・・(泣)コメディなのに・・・
劇場からホテルまで歩いた夜の道は、ちょっぴり涙でぼやけていました。
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by berurinrin | 2011-05-30 23:05 | 観劇感想
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