『国語元年』 こまつ座公演

『国語元年』 in 関内ホール

演劇鑑賞会でこまつ座を観ることができるのって嬉しいですね。
こまつ座のチケットってなかなか入手が困難ですよね。
『円生と志ん生』の時も完売で、泣く泣くあきらめかけた時に
なんとかチケットを取って頂き観る事ができました。

私が感じる、こまつ座の魅力は“楽しさ”ですね。
“楽しさ”の裏には人間の悲哀も含まれていて、人間を人間らしく
そこに自分がいるような、身近な自分を感じさせてくれる気がします。
そして懐かしくも新鮮な心地よい音楽♪
そう、音楽劇なのです!これがまた楽しい!

『国語元年』(作、井上ひさしさん.演出、栗山民也さん)は
エリート官僚の南郷さん(佐藤B作さん)が色々な国や楽曲に作詞をして
小学校唱歌集を完成させた所からお話が始まります。
そして次にお上から拝命されたお仕事は、日本国のお国なまりを一つの
標準語に共通語に正していく語源を作り出す事です。
さて南郷さんの館には、奥方を始め奉公人達が暮らしていますが
それぞれ地方出身者。その上、強盗(会津出身)、お公家(京都出身)、元遊女(大阪河内出身)とやって来て、それは方言の洪水のような有様。
何を言っているのかわかりません~!(帰りに上演台本購入しちゃいました)
でも、このエリート南郷さんすぐ落ち込んじゃうんです。
そうすると、奥方始め奉公人たちが皆で唄を歌って(もちろん、小学校唱歌集より)
慰めると、小松の大親分のように元気に復活してしまう(笑)
そして強盗さんさえも居候させてしまう、暖かい南郷家の
お互いを思いやる心の温かさ・・
でも時代の背景は、それぞれの人たちの
過去未来に暗い影を落としているのです。

そんな南郷さん役を佐藤B作さんがぴったりはまっていました。
ちょっぴり情けなくって、でも優しい一家の主の佐藤B作さん素敵でした。
そして公家さん言葉を操るあやしい居候(本当は偉い人?)のたかお鷹さんが
妖艶というかセクシーいうか白塗りもお似合いで、とてもチャーミングでした。
チャーミングといえば岡寛恵さんには、びっくりしました。
「怒りをこめて振り返れ」では、上流階級の知的な女性を気丈に演じて
いらっしゃいましたが、今回は元気がよくて口が悪いけど人が良い
可愛い元遊女をおおらかに演じられていました。

「国語元年」地方巡演後、6/3~12日
新宿.紀伊国屋ホールで公演があるス.ドーゾ ← ご覧になったら解る言葉です♪

p.sちなみに美術は先日お話を伺った、石井強司さんでした★
by berurinrin | 2005-04-28 21:04 | 観劇感想
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