劇団影法師うわさシリーズ第2弾『うわさの水戸黄門』

劇団影法師うわさシリーズ第2弾『うわさの水戸黄門』 in 明石スタジオ(3/19)

作  永田陽二
演出 甲田徹
監修  鵜山仁

ここは京の都。
羅生門に一人の侍の死体が見つかりました。
その侍の名は、佐々木助三郎さん(金井真澄さん)。
そう、時代劇『水戸黄門』シリーズで、常に水戸のご老公黄門様(杉谷信さん)と
行動を共にする助さん、その人でした。
助さんは、ご老公からの命令を受けての任務の最中での死。
犯人探しのその先に現れてきたご老公の真実。
それは私たちの知っている姿とは、だいぶ違うようです・・・

震災の当日は、鵜山仁さん演出の無名塾『炎の人』の初日のはずでした。
私は翌日拝見する予定で、出掛ける用意をしていた最中に
当日公演が中止になった・・と、ご連絡を頂きました。
公演はその後、全日程中止となりました。
とても残念でしたが、本当に残念でしたが、仕方ない・・・。
そんな『炎の人』だけに限らず、さまざまな公演が延期や休演や中止となりました。
で、震災後の初観劇は『うわさの水戸黄門』。
念のために恐る恐る劇団に上演の確認の電話をすると
「大丈夫ですよ!」と元気な声。その声に後押しされ
一度は、キャンセルも考えましたが、結局拝見することにしました。

不思議なんですが、不謹慎かもしれませんが
あの不安な時間の中、芝居がたまらなく観たくて仕方なかったんです。
芝居は、ぴゅ~んと時空の空間に心を解放してくれる
演劇の力、芸術の力、目に見えない感情を揺さぶる大きな力に救いを求めていたのでした。

さて、交通手段が、まったく当てにならない上に、余震でしばし止まる電車、仕方ない・・・。
開場と同時に到着したスタジオは、時間の経過と共に
ぎゅうぎゅうの満員のお客様(*^_^*)

舞台は、ちゃぶ台があって、小さなブラウン管のTVがぽつんと置いてあるセットに
時代劇の主題歌のBGM~♪懐かしい・・・
わたしは小学生の頃、夕方のTVで再放送される時代劇が大好きだったのです。
あの頃は『遠山の金さん』『江戸を斬る』『水戸黄門』『暴れん坊将軍』『桃太郎侍』etc
劇中の台詞「ひとぉ~つ、人の世生き血をすすりぃ~。ふたぁ~つ、不埒な悪行三昧。
みぃ~つ、醜い浮世の鬼を~退治てくれよう桃太郎!Yeah~!(*^^)v」うん、覚えてる(笑)
なので、結構テンションUP!
前作『うわさの三国志』同様、胡散臭さとハチャメチャ度は相変わらず(笑)
辻褄合わせのむちゃぶりの大団円f(^_^;)
ストーリーも、たわいのないものですが、さすがに影絵の動きは素晴らしいです
ちなみに今回も鵜山さんが監修です♪うふっ

拝見しているうちに、それまで、ごちごちに固まっていた心のしこりが
目の前で、泣いて怒鳴って殴り合ったり歌ったり
触れれば届くほどの舞台と客席の狭い小さな空間の中で
汗を飛ばしながら喜怒哀楽を自由に表現してる俳優たちの姿をみているうちに
なんか涙が出てきてしまいました。
きっとこれが求めていたものだったのか!と、思いました。
この感覚は、ライブでないと味わえない・・・
涙と共に心の充足感で満たされたのでした。

3/18(金)~20(日) in 明石スタジオ
by berurinrin | 2011-04-20 23:19 | 観劇感想