『カラムとセフィーの物語』アフタートーク

カラムとセフィーの物語』のアフタートークに参加してきました。

参加メンバーは出演者全員と音楽を担当された芳垣安洋さん、高良久美子さん。
演出された高瀬久男さんです。
司会は、ハドレー家の秘書サラとノート人でカラムの同級生シャニアを演じられた添田園子さんです。

まずは、ご出演者紹介ということで
お一人づつ演じた役名の説明と自己紹介から始まりました。
「アル中のジャスミン(笑)を演じました」と、山崎美貴さんの一言が爆笑を誘い。
詳しく役名と役柄をお話してくださって、その上、この日はアトリエ記念Tシャツ(もう買われましたか?!)
のお当番で、後で「藤側宏大さんと販売コーナーにいます!」なんて完璧かと思われた挨拶で、
ご自分の名前を言うのを忘れた大滝寛さん(笑)のお茶目っぷりに爆笑。
とてもくだけた楽しい座組みの雰囲気満載のアフタートークとなりました。

そんな17名の登場人物たちの自己紹介の後は、演出をされた高瀬さんです。
この作品の台本が高瀬さんのお手元に届いたのは一昨年だったそうで
「ドミク・クック氏の作品を翻訳したけど、どうでしょうか?」と、
翻訳された中山夏織さんからご連絡を頂き、
『アラビアンナイト』つながりで読んでみたら「難しいわ(笑)」と
筋は戦いだけど、馴染まないんじゃないかと、思われたそうです。
ちなみに本国では、白人と黒人の俳優で演じられたそうです。
とはいえ『アラビアンナイト』と同じように、生演奏を使ってもう一度やってみたいと
思っておられたそうです。

で、早速の質問タイムです。

『カラムとセフィーの物語』で印象的だったのはメイク。
皆さんのメイクもそうですが、顔全部を白や黒く塗るわけじゃなくて
一部分のみのメイクでしたよね。

「最初に登場した時、(顔に貼り付けた)白や黒のマルやバツのシールがわかりにくかった・・」

演出の高瀬さんから「元々、この作品はイギリスの人気女流作家、それも青少年向けの文学で
黒人の社会が支配しているファンタジーであって
黒人と白人の世界を描くわけじゃない」とおっしゃいました。
「基本的にファンタジーにしたかった。
あとは観た人の想像力を頼りたくて顔を黒く塗るわけじゃなくて・・」
白や黒のマルやバツのシールについては、原題『Noughts and Crosses』から
黒人と白人のメイクを記号化してみたそうです。

「カラム(亀田佳明さん)とセフィー(渋谷はるかさん)の二人の物語が、
カラムがおじいさんになるまで続くと思った。意外と出口がないまま終わった気がした」

実は、この物語は3部作になっているそうです。
第2部は、カラムのお兄さんジュード(柳橋朋典さん)が主人公。
で第3部は、カラムとセフィーの二人の生まれた子供が主人公だそうです。
日本で出版されると良いですねっ!う~ん読みたいぞぉ!ねぇ

「差別用語について」
クロス人に対する“ラガー”という言葉、実際、黒人に対する差別用語として使われているそうです。
ノート人に対して発せられた言葉の“ブランカー”(俗語「からっぽ」)
これは架空の言葉のようだそうです。

「原題のタイトルでもある○×ゲームの結末は終わらない!?」

「色んなことを想像していい」と、高瀬さん。続けて
「あとは力で発展して良いと思う・・
終わりが無いことを続けていくことは、愚かだと思っていい
ファンタジーと断りつつ、ある置き換えをして、(ファンタジーだから)うそですよと言って
本当に言いたいことを伝えやすい。」
・・想像の力には壁がありませんもんね。

「どうやって台詞を覚えるんですか?」

すごい厚みがある台本だったそうです。
で、カラムの亀田さんは、真面目(笑)そうに
「現場でただ繰り返してやるだけ。一人で読んで覚えることが出来ない」
で、セフィーの渋谷さんは
「(受験や試験勉強のときに使った)赤いシートで、自分の台詞をかくして覚える」
すると「そんなことしてんの?」と亀田さんにツッコミを入れられ
「え~してないんですかぁ?」と、可愛い渋谷さんです。

「藤側さんは、なぜ役者に?」

藤側さんの故郷・広島から先生と一緒に来られたお客様から(笑)
と、センターにマイクが用意され、藤側さんがマイクの前に
「今日は、ご観劇ありがとうございました・・“好きだから”です。
逆に(出演者の)みなさんどうですか?明確な答えはないです。よろしいでしょうか」
「だめです(爆笑)」と大滝さん。
さっすがぁ(笑)後でTシャツを販売する相棒だけあっていいツッコミです(笑)
「がんばれよ!」と客席から先生の声?!
そそくさと自分の席に逃げる藤側さん(爆)
「この記念Tシャツの後ろの可愛いイラスト描かれたのは、藤側さんです」と紹介されると
「さすが宏大!宏大の為に休みを取ってきたぁ~
自分が文学座を背負ってがんばるって言ってたなぁ~」
「うそ言わないで~」と、あわあわの藤側さん(笑)
素敵な先生ですねぇ~、いつも落ちつた雰囲気を漂わせてる藤側さんのあわあわ
のテレまくった姿も最高ですっ!

「生の音楽が楽しかった」とおっしゃったお客様から、「オリジナルで作った楽器はあるんですか?」

芳垣安洋さんが、合わせてお芝居での生演奏についてお答え下さいました。
舞台の奥に配置している楽器たちは、太鼓、鐘、ほっぺを叩いた時に使う効果音の板など、
普通の楽器として使われているものと、音の出るものは何でも使っているそうですが、
今回は、楽器をオリジナルで作ってはいないそうです。
時には、ベニア板で箱を作ったり、民族楽器を作ったりすることはあるそうですよ。
今回は、ブラジル、トルコの楽器を用いたりしているそうです。
関係性について触れられ、音楽と芝居とそれぞれ簡潔するのではなく
音楽が、いかに空間の人々の動きと調和していくか
俳優たちが、スピードやテンポ、音の高さに調和していくか
どういう風に動けるか?サポートが大切。音楽だけで成り立つよりも
共存できるように作るのが苦労したところだそうです。

高良さんから、15種類の打楽器を演奏されているそうで
「自分の出来ない楽器を役者にやってもらった(笑)」

「ご覧になっていて、今までアトリエの会だけは(苦笑)失敗はなかった」と
おっしゃるお客様から「企画はどうやって作られるのか?」

高瀬さんより
「現在社員を含めて劇団員200人が、ひとつのポリシーを持って“自分がやりたいもの”を出す。
それをアトリエ委員会で読んでプレゼンして、今年のテーマに合うもの
なるべく公平に選ぶ。ある絶対的な権力で決めるわけではなくて
みんなで提出して決まっていくそう」とのことです。

「初日と別に日と何度がご覧になっているお客様から、カーテンコールが変わっているのは?」

初日を観ていないので、私がよくわかってないんですが
カーテンコールで出演者たちが、楽器の演奏を聴く?演出だったそうですが
あっさり高瀬さん「やめた(笑)」
こういうことは、よくありますよね(*^_^*)
このお話の導入部分も本国では、2パターンあって
カラムとセフィーの二人の浜辺のシーンから始まるシーンがメインになってるそうですが
日本でやる場合は、導入シーンとして○×を成立させる為、始めの部分は創作されたそうです。

さて、アトリエでは第三弾『ダーヴィンの城』絶賛上演中です!
ぜひ十年に一度のお祭りに参加して、十年後にまた語り合いたいですねっ!!
by berurinrin | 2010-10-27 22:33 | イベント