『トロイアの女たち』アフタートーク<その2>

次は、コロスの中で、一番小さいハナタレ小僧(笑)もとい!少女を演じておられるのは
佐藤麻衣子さん。
なんとアトリエデビュー!よっめでたい!
後輩達を差し置いて(笑)「一番ちっちゃいコロス」だそうで
「この(60周年の)節目に出れて嬉しい・・1時間35分
出たら引っ込むことなく次から次へと、みんなの嘆きの中で、最初に歌うので緊張する」
と、おっしゃる麻衣子ちゃん。
始まる前に芝居の稽古より歌の稽古(笑)をされてるそうです。
終演後は、いつも泣き顔の麻衣子ちゃん。
「倉野さんの台詞を聞いているだけで、そのまま泣けてくる」と、言ってました。
本当にそう・・・あの言葉、あの悲しみを聴いているだけで堪らないです。

麻衣子ちゃんの同期の頼経明子さん。まるっこい可愛いコロスさんです。
「踊ったり、歌ったりと、何よりも毎日流れる汗(笑)と戦っています」
ホント動き回ってますもんね。
終演後のヨリちゃんのお顔は、お風呂から出たような(笑)ほのかなピンク色・・湯上り美女のように
さっぱりされてましたもん(*^_^*)

絶世の美女ヘレネを演じられた松岡依都美さん。
ダイエットの為に外苑を走ったけど無駄だったと(笑)
只今、イギリス留学中の上村聡史さんから「絶世の美女だからなぁ、絶世って意味わかってんのかぁ」
と、メールを頂いたそうです(笑)
いやいや絶世の美女・・確かに頂きました!(* ̄m ̄)プッ
でも、ほんと同性から見ても納得のまじ綺麗なヘレネでしたよね!!

狂気のカッサンドラを演じられたのは吉野実紗さん。
山形さん翻訳の台本を見たら、なんと10ページに渡る長台詞だったそうです。
すげー。
「最初の5行で疲れた。どうやって言えるか?!」大変な苦労だったようです。
でも、塩田朋子さんの言葉で「ちゃんと聞こえるまで20年掛かるんですね(笑)」と
いえいえちゃんと聞こえてましたよ・・ねっ!

増岡裕子さんは、今年の4月に研修科を卒業して準座一年生。
『トロイアの女たち』の出演が決まったときは、査定前だったそうで、ひやひやだったそうです。
とても出たかったそうで、念願叶ってよかったよかった(*^_^*)
コロスは、出ずっぱりなので、「気が抜けない」と、おっしゃる増岡さん。
特にアクションが大変のようです。
「90分やったら痩せると思ったら、その分食べているのでf(^_^;)」
大人びた雰囲気をお持ちですが、トークで語る姿は、とても可愛らしい増岡さんでした♪

木下三枝子さんは、研修科一年生。
先輩方に混じって頑張っておられました。
「研修科でスピードUPする!」と力強いコメント!この経験を糧に研修科に戻って
色んなものを吸収して頂きたいです。

王子キャラが定着(?)しつつあるのは、この方(笑)細貝光司さん
かっこいいですね~!かっこよくて面白くって優しい・・言う事無しの二枚目さんです。
そんな細貝さんは、研修科の卒業公演で『トロイ戦争は起こらない』で、ヘクトルを演じられたそうです。
ヘクトルといえば、アンドロマケの旦那さまです。
ちなみに『トロイ戦争は起こらない』演出は、鵜山仁さん♪なんですけど~きゃっ!
えっと、えっと・・・で、トロイア側に愛着を持っておられるそうです。
とはいえ、ギリシャ側なもんで「先輩方を突き飛ばし、座歴に負けないようにやってました(笑)」
確かに、ヘカベをどーん、アンドロマケもえーいと(笑)

蜷川幸雄さんの舞台でも兵士としてギリシャ劇に参加されたことのある清水圭吾さん。
「心優しく厳しくやっています(笑)」
りりしいお顔の清水さん。まさに戦士、兵士にぴったりな風貌ですが
笑顔は、めちゃめちゃ可愛い清水さんなんですよ(笑)

さて、倉野章子さん。言う事無しの素晴らしい王妃ヘカベ!
すごい長台詞に継ぐ長台詞の倉野さん。
ヘカベのちょっと低めの声から、いつもの温かい声で
「しゃべるだけしゃべったので、後は皆さんでどうぞ(笑)」ですよね・・と言いたくなりますが
やっぱ倉野さんの言葉聞きた~い!
ヘカベに対しては
「母だなぁ・・と、王妃より何より・・普遍的なもので、そこから掘り起こした」
たった1時間半なのに、「ヘカベは、ちょっとずつ絶望や悲しみに強くなると」
実際、トロイアが陥落した後のたった一日のお話が、この『トロイアの女たち』なんですよね。

劇中、アコーディオンを演奏されたのは、おおたゆみこさん。
演出の松本祐子さんの細かい台詞一つ一つで音が変わったそうです。
何千年前の人間の思いを音楽にして、生きた役者と言葉と寄添っていられる面白さが出ていたら・・と
おっしゃるおおたさん。
初めての稽古場のゲネの時は、暗い感じがしたが、初日が開いて人が入って、芝居なんだなぁと
感動されたそうで「劇場が喜んでる」と、ちょっと涙ぐんでお話してくださったおおたさんでした。
素敵な方ですね(^_-)-☆

その後、質問タイムがありまして
「音楽にアコーディオンを使ったのは?」
祐子さんからは
「この空間こそのギリシヤ悲劇。一緒に呼吸してくれる楽器がよかった。
アコーディオンも呼吸する楽器なので・・」と
おおたさんが女性なので、コロスの一員としての扱いをされていて
「男性はギリシヤ側のみ」で分けたかったそうです。

「舞台に匂いがあってもいいのでは?」という質問に対して
匂いが感じられるといい、演技で匂いが感じられればいいと、祐子さん。
「匂いを流す事は、殆どないけどあってもいいですね」と
そこで、翻訳の山形さんが
昔、ギリシヤ劇では血糊の替わりに本物の動物の血を使ったとびっくりのお話をして下さいました。
野外では、舞台がすり鉢状になっていてお香を焚くと匂いが伝わるそうです。
すると、倉野章子さんが『初雷』の時のエピソードで
「お線香を焚いたら、セットよりも上に煙が行っちゃった(笑)」
で、匂いといえば今回は、出演者には香水禁止令がでたそうです。

セットについての質問が出たので、今回の美術を担当された乘峯雅寛さんのご紹介がありました。
赤い舞台・・もしかしたらヘカベの家?サロンかもしれない・・ベットや椅子や子供の靴
破壊されたあと、真っ赤に塗り固められた?!
乘峯さんのセットで以前拝見した鵜山さん演出の『溺れる花嫁』の上からロープの
様に繋がっていたクリップが真っ赤に塗られていて、血が滴っているように見えたのですが
これがまた光に当ってそれは綺麗で、すごく印象的でした。

その他、衣装については祐子さんが
「2,500年前に書かれたけれど、未来に見えたらいい」とおっしゃいます。
「トロイア・・裕福な国で、ちょっとおろかで、ある日戦争が起こって敗者になって何も無くなった。
そんな未来の日本にみえたらいいな」

以上で、アフタートークのレポは終了です。いかがでしたでしょうか?
さくっとでも感じて頂けたら嬉しい
アフタートークは、本当に参加すると楽しいし、皆さんの生の声が聞けるチャンスです。
ぜひ機会がありましたら、この雰囲気を感じて欲しいなぁ~と思います。
続く『セラムとカフィーの物語』『ダーウィンの城』でもアフタートークは開催されますので
ぜひぜひご一緒に楽しみましょう★
by berurinrin | 2010-09-22 23:11 | イベント