『トロイアの女たち』アフタートーク<その1>

トロイアの女たち』終演後、シアタートークが行われました。
司会は、コロスのお一人を演じられている、つかもと景子さんです。
出演者全員と演出の松本祐子さん。
そして劇中素敵なアコーデオンの演奏をされたおおたゆみこさん。
翻訳家の山形治江さんをゲストに迎えてのトークの始まりです。
あくまでもメモ書き状態なので、そこんところは温かく眼差しでお願いいたします。

つかもとさんはアトリエ委員会のメンバーのお一人。
アトリエ委員会というのは、単純にいうとアトリエの会の演目を企画して実行する組織です。
20~21世紀にかけて60周年ということで、メインテーマが『諍い』
そこからお話が始まりました(*^_^*) まずは、演出の祐子さんから一言。
「60周年を祝うのに暗くないかぁ(笑)」
相変わらず(笑)とっても元気な祐子さんです。
振り返ってさてどういう時代?!そう思うと
戦争が終わらない・・もう、戦争は起こらないと思ったのに起こっている
そして日本の社会でも起こっている「いさかい」
それらをテーマにしたいと思われたそうです。
「また、舞台に関してもプロセ二アム(舞台と客席を仕切る)はやめよう・・どうせなら剥き出しで
言葉でぶつかる芝居でいってみました。」
まさに言葉の洪水・・・目の前の臨場感をアトリエならでは・・客席は、たっぷり受け止めましたね

翻訳の山形さんは、何度も稽古場に来られ
その度に素敵な差入れを持って来て下さったそうです。
山形さんが、これまた気取らない素敵な女性で、先日の解説講座に参加したのですが
本当に、めちゃめちゃ楽しかったんです。
山形さんは、蜷川幸雄さん演出のギリシャ悲劇の翻訳もたくさんされていて
蜷川演出と今回の文学座のお稽古の違いについてお話して下さいました。
蜷川演出だと、ほとんど本読みはなくて、稽古始めから立ち稽古から始まるそうです。
なので文学座の芝居の作り方としょっぱなから違うそうで・・
文学座のお稽古に立ち会ってびっくりされたようです。
「最初の一週間は、テキストを読んで、二週目から立ち稽古・・
これで最後まで行けるのかなぁと不安になった(笑)」
「でも・・やればやる程きっちり整っていく」
色々違うもんなんですね~(*^_^*)

アトリエ40周年記念公演は、同じギリシヤ悲劇を題材とした壮大なドラマ『グリークス』
で、20年前の『グリークス』にご出演していたのは
坂口芳貞さん、石田圭祐さん、藤堂陽子さん、塩田朋子さん、奥山美代子さん。
当時の思い出を踏まえながらの自己紹介タイムですぅ

坂口さんは、『グリークス』では、オデッセウスを演じられたそうです。
演じられる役を「ギリシャの中間管理職」とおっしゃる坂口さん(笑)
それにしても、今回のタルテュピオスは、嫌な奴(笑)にくったらしかったですわ。
でも、彼の立場からしたら・・嫌な役目ばっかてなことになるんでしょうか?

「20年前から全く成長していない」とご謙遜されるのは藤堂陽子さん。
コロス一筋とおっしゃっていました。
全幕では約9時間かかる『グリークス』の第一部のラストが『トロイアの女たち』
にあたるそうです。
山形さんの解説講座で、文学座と蜷川さん演出『グリークス』のラストシーンの映像を見せて頂きました。
真ん中に立ち女性達を従えて粛々と運命に向かって突き進んでいこうとするヘカベの姿を
感じられるのが文学座バージョン。
最後にヘカベの体に焼き印を押して奴隷の姿をより生々しく描いている蜷川さんバージョン。
確かTVの劇場中継で拝見した覚えがあるんですけど・・面白い対比でした。
藤堂さんは、「ヘカベさま、・・」と、20年前と同じ台詞をおっしゃっているそうです♪
それってすごくないですか?!すごいですよね

石田圭祐さんは『グリークス』では、メネラオスの兄アガメムノンを演じられたそうです。
「兄ちゃん」とおっっしゃってました(笑)
『グリークス』は男性の出演者が多かったそうです。が、今回は、圧倒的に女性が多いので
楽屋は男女別ではなくて、年齢別に分けられているそうで
「女たちは、食いもんと男の話ばっかしてる」(笑)

ムードーメーカーは山本道子さん。
やはりアトリエ委員の道子さん。アトリエ記念公演の成功させたいと意気込みをお話下さいました。
で、道子さん。
お稽古見学の時に、お稽古が始まって少し経過した頃
演出の祐子さん初め、ご出演者の皆さん「???」と演技が止まって
「道子さんがいない!?」と、しばし道子さん探しが始りまして
「みっちゃ~ん!」「みっちゃ~ん」と(笑)
ちっちゃくなって現れた道子さんのお姿が、失礼ながらとても可愛かったんですよ。
なので、ムードメーカーとご紹介されたつかもとさんの言葉に納得しちゃったんです。

『グリークス』では、エレクトラだった塩田朋子さん。
「アンドロマケは、ヘカベ演じる倉野章子さんの嫁の役。
稽古場で、何度も姑をいじめてる嫁にみえた(笑)」とおっしゃる塩田さん。
アガメムノンの妻で、クリュタイムネストラ演じる寺田路恵さん
との喧嘩のシーンで「何を言っているかわからないと」怒られ
北村和夫さんに「君には、女の悲しさがわからない」といわれ
杉村春子さんには「あなた。何、言っているかわかるまで20年かかるわね」と「20年経ちました(笑)」
『グリークス』の事を色々思い出されると、おっしゃる塩田さん
「台詞をわかってもらうのに20年かかる」と重ねておっしゃっておられました。

『グリークス』で、初舞台を踏まれたのは奥山美代子さん。
「当時はピチピチして可愛くて、それだけで価値があった(笑)」
今回は、演出の祐子さんに、奴隷のように稽古されせらたそうで・・(笑)
コロスの結束が高まったそうです。
そして女性の皆様が着ていたのはアトリエ60周年記念Tシャツ!
アトリエの改修費に当てられるそうです。
こう宣伝される姿も、結束力が高まった印なんでしょうね。素敵です。
私?!もちろん購入してますよ!白持ってま~す
でもピンクも可愛いので、近々GETしちゃいます。

ここで倉野章子さんご登場です。
白髪で老いたヘカベ王妃さまから、すっかりいつもの優しい笑顔、美しい倉野さんに変身です。
しばし席に戻られちょっとインターバルを取られます。
by berurinrin | 2010-09-21 22:17 | イベント