劇団銅鑼『二重の不実』

次世代を担う演劇人育成公演③
劇団銅鑼『二重の不実』  in 銅鑼アトリエ(8/20)

原作     ピエール・マリヴォー
訳       鈴木康司 
構成・演出 船岩祐太 

大公殿下(鈴木啓司さん)の花嫁候補は、臣下の女性達の中から選ぶ事が決まっています。
そして選ばれたのはシルヴィア(福井夏紀さん)。
けれどもシルヴィアには、アルルカン(野内貴之さん)という恋人の存在が・・。
強引に大公殿下の屋敷に幽閉され、大公殿下との結婚を説得させられたシルヴィアは大激怒。
国の決まりでは、結婚は互いの意思で行なわないといけない決まりがあります。
そこで大公は、アルルカンに好意を持つフラミニア(柴田愛奈さん)の策略に望みを託すことに・・

初めて上板橋にある劇団銅鑼のアトリエに行ってきました。
劇団銅鑼との出会いは、今年の横浜演劇鑑賞協会の5月例会で『流星ワゴン』が上演され
微力ながら例会担当を努めさせて頂いたのが縁でした。
この劇団銅鑼の制作のHさんとご出演されていた俳優の三田直門さんこと直ちゃんが
とても熱心な方々で、例会の準備段階の3月に行なわれた第一回目の打ち合わせから
公演が終了して5月末の最後のまとめの会まで、全てに参加して下さったのです。
今までにここまで参加してくださった劇団の方は、私・・初めてでした。
本当に嬉しかったです・・ありがたいことです。まじ感謝です。
また、この方々お酒が好きで(笑)その度に飲みニケーションですわ(笑)
例会中に行なわれた交流会で、普通は役者さん達はお疲れもあって、早めに帰られる事が
殆どだと思うんですが、この人たち帰る素振りもなにも・・・帰らない(笑)
まったく愛すべき人たちだったんですよ。
それが縁で、おこがましくも飲み友達の上、ご一緒にお芝居を拝見したりと
楽しいお付き合いをさせて頂いています。
そんなこともあって、彼らの本拠地にも一度伺ってみたいと思っていました。
作品は、マリヴォーだし、フランス古典劇だし、古典大好きだし良い機会でした。

マリヴォーといえば勉強不足で拝見した芝居は『愛と偶然との戯れ』『いさかい』。
で、共通して、まどろっこしい口説を使って、騙しあい、男女の恋愛を
純粋にときに滑稽に描くイメージが強くって・・・
古典の割には、受け入れやすくて解りやすい作風に思っていました。
この作品のやはり同じ流れで、互いを情熱的に愛する一組のカップル(シルヴィアとアルルカン)が
最後には、違う相手と結ばれて2組のカップルが生まれるという
ありゃりゃという結末になってしまうのですが、それが嫌味にならないのは
彼らが自らの意思で相手を選んで、自分達の愛情を確認しているからなのかもしれません。
やってることは不純だけど、そこには純愛がみえるつーか(笑)

今回は、舞台は現代の装置を使っての過去の設定。
装置は、対面式の客席に中央にビニールカーテンを巡らせた小さな小部屋と
周りを囲むような四角い装置。シルヴィアは、常に鎖でつながれた状態。
装置が四角いので、舞台を動くシルヴァアの鎖が引っかかって動きが詰まるのが気の毒。
現代劇なので、音楽をロック調にしているんですが
ちょっとマリヴォーには合わない気がしました。
と、いうのも台詞も怒鳴り合って会話している音とロックの激しい音楽が、
同じ線上で重なりあって、同じ音を奏で合うと・・どうなるかっていうと、無機質になるというか
厳しいですね。彼らが熱を帯てきて、叫べば叫ぶだけ、音の意識が消えていく・・そんな感じでした。
また着替えを舞台でする意図が解らなかったなぁ、大公殿下の赤いパ○ツは、見たくなかったしぃ~
大きなくまの人形の意味も無茶振りだし、でも、彼らはまだまだ若い俳優達。
お稽古は、過酷だったと思います。枯れた声で演じるのは、本人が一番辛いだろうなと
文句ばっかり言ってしまってすみません。
以前、実験的な試みで『いさかい』(鵜山仁さん♪演出)を畳の上でご飯を食べるシチュエーションで
拝見したんですが、あまりの意外性で逆にすごく楽しくなっちゃった記憶があったので・・
設定の変化に対しては、問題はないんですけど、もうちょっと練った方がよかったのかも・・

そんな苦言だらけでしたが、その後は上板橋の美味しいお店で
美味しいお酒と美味しい会話で楽しい時間を過させて頂きまして
初めましての方ばかりでしたが、Hさんと直ちゃんを通じて楽しいお話をさせて頂きました。
うふっ楽しい★
またご一緒にお芝居を拝見する約束をしてお別れしたのでありました。
今回は、いろんな意味でわたしも勉強になるお芝居でした。
これも出会い。
素敵な時間をありがとうございました♪

8/16(月)~22(日)まで  in 銅鑼アトリエ
by berurinrin | 2010-08-22 23:41 | 観劇感想