『夢の裂け目』シアタートークその3

質疑応答タイムになりました

「どういうことを私たちに伝えようと思って演じていますか?」

藤谷美紀さん「伝えようと思って、演じているわけではない、
自分の役を一生懸命やる事を心掛けています」
熊谷真美さん「今日は、今日しないと思って精一杯やっています」
キムラ緑子さん「井上さんの作品の中で、わーっと、笑いながらもぐさっと刺さる棘。
最後の怖さとか、何か少しでも感じたことをお客さんに伝えたい。
この作品の力を伝える為に、この作品の一つの強い柱になれればと思います」

役者を目指している女性から「役者として大切にしていることは?」

藤谷さん「一生懸命やる。自分の出来る限りの事を積重ねていく」
熊谷さん「まず台本があって演出家がいらして、書かれたことと演出家のおっしゃることを
忠実にしたいので、(自分自身を)真っ白にしておきたいなぁと思ってますけど・・・」
緑子さん「繋がることかなぁ・・皆と。誰かと繋がって体験できたら、
むちゃくちゃ幸せです。後は風邪を引かないこととか」

鵜山仁さんへの質問で「9年ぶりの再演ということ、作品が戦後の日本人のある姿を写しているようですが・・
初演時と再演時の時代の変化に対しての日本人像の違いの差をどう思われるか?」

「世の中が、どう変わったかについては、なかなか客観的にみえないのですが
個人的には、ここの劇場に来て芸術監督の立場で仕事させてもらったという事が、
一番の大きな変化だったんですけど・・一個人の観客として観ていた芝居が、
国立の組織の中に入って仕事するようになった時に
私と公というのとは、どういう繋がりがって、どういう確執があって、どういう協力関係が可能で
どういうときに気をつけなきゃいけないとか・・・そういうことは、すごく考えるようになって
この作品の中にも沢山そんな事があって、一つの見方ですけれど
“紙芝居”の“紙”を取ると“芝居”になりますよね。我々表現者の問題だったりするんじゃないかなと
であるいは“紙”の変わりに“神”を持ってくると“伝道師”になりますけど(笑)・・
そんな駄洒落じゃないんだけれど、我々表現者の責任に関わる問題を
扱っているんじゃないかなぁと、単なる一つの見方ではあるんですけど
井上さんご自身が被告席に立っておられるような芝居に見えてきちゃったり、
ここんとこ政権交代で、じゃぁ新しいシステムを作る時に、自分達の責任をどう取るんだ
といった時に、その責任からちょっと逃れようとする自分が居たり、
その権力を乱用しようとする自分が居たりとという意味では、
よりひたひたと自分の身に降りかかる問題として公の中での私の責任について
考えなきゃならなくなった個人的にあって、それが世の中の変化をどうリンクしていくか?
冷静に言葉に出来ないんですけれどそういう違いがありました。
戦争を、そういう戦いに置き換えてもいいんだと思うんですけど、
戦争というのは、戦場にだけにあるんではなくて日常の
生活の中でも、戦争を前に進める力も無くす力もあるんだと捉えた一人一人がいるって
事を身に沁みて感じる事ができるようになった。」

井上ひさしさんのファンの方から
「演出してみたい作品、もしくは出演したい作品を教えて下さい」

鵜山さん「大変だなぁこりゃ(笑)なにしようかなぁ・・
とりあえず、ちょっと自分やってきた井上作品を磨き上げたい。手っ取り早く言えば、
この三部作をいつかやってみたい(笑)」鵜山さんのなら・・もう、再演も、全部観た~い!(*^_^*)
藤谷さん「どの作品でも、どんな役でもやりたい」
熊谷さん「『きらめく星座』を観て泣いてしまった。戯曲では『日本人のへそ』を読んで面白いなぁと思った」
緑子さん「『雪やこんこん』鵜山さんの演出でもう一度やらせて頂きたい」

最後に一言づつ
藤谷さん「井上さんのこの作品をいつまでも大切にしていきたい、
自分が出来ることを最後まで精一杯やりたい」
緑子さん「井上先生の祈りみたいな、叫びみたいな言葉が詰まっている作品を
笑いがあって拍子があって井上先生も一緒に楽しんでいるのかなぁと~
これからも2.3部観て、楽しんでご覧下さい」
熊谷さん「9年前に関われたことの幸せ、今回も本当に幸せをかみ締めています」

最後に鵜山さんから
「新国立劇場は、われわれの劇場なので、時に税金と入場料と二重に払って頂いている(笑)
皆さんの劇場なので
この劇場を使って、井上さんの、井上さんだけじゃなないんですけど思いを一緒に伝えていきましょう。
よろしくお願いいたします」

以上で、シアタートークのレポはおしまいです。
どーしても鵜山さんに偏ってしまいますが、お許しください。
シアタートークの終了後、鵜山さんにお会いする機会があったのですが
丁度その時に何かの取材を受けておられた鵜山さん。
井上さんについて「たくさんの宿題をもらった気がします」とおっしゃっていました。
井上さんから頂いた、ひとつひとつ宿題を丁寧に片付ける鵜山さんの姿を
これからも見続けたいと思いました。もう、惚れてますからっ
だってもう、強いところも弱いところもさらけ出してしまう鵜山さん・・誰よりもかっこいいですもん♪

実は、「鵜山さんみたいな偉大な演出家」に対して、ミーハー過ぎる発言をするのは如何なものかと
ご指摘を受けてまして・・本当にずっとすごく悩んだんですけど、ブログを閉じるべきかとか真剣に
でもなんでしょう・・・結論が出ないんです。鵜山さんから言われたらそれはもうちゃんとしますけど・・
なかなか自分の文章を変えていくのって難しいので、すみませんとかしか言い様が無くって
ミーハーなのは認めてるし・・・こちらからちゃんとご連絡できるようにして頂ければ嬉しいです。
まぁ、でも悩みながらこれからもやっていくので、気になった事はまたコメント(鍵付でも)お願いします。
本当に本当によろしくお願いしますm(_ _)m

早いもので、明日が初日です!!皆様、劇場でお会いしましょうね★
情報ブログはこちら→モジョ/ミキボーのブログ
by berurinrin | 2010-05-03 20:13 | イベント
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