彩の国シェイクスピア・シリーズ第22弾『ヘンリー六世』

彩の国シェイクスピア・シリーズ第22弾『ヘンリー六世』 in さいたま芸術劇場大ホール(3/27)

作 W・シェイクスピア
翻訳 松岡和子
構成 河合祥一郎
演出 蜷川幸雄

偉大なる王・ヘンリー五世の葬儀が行なわれています。
王冠は息子に譲られ、ヘンリー六世が王位を継ぐ事になります。
けれども今は、フランスとの戦争の真っ只中。
即位した王は、まだまだ幼い子供。
貴族達は対立しながらも自らやるべきことをしようと動き始めます。

初さいたま芸術劇場に行ってきました~!
なかなか行く機会がないですからねぇ~蜷川さんの演出が苦手なんで
マブダチがどーしても観たいから、どーにかしろと言われ。
どーしても観たいから、ついて来いと言われ
それはちょっと誇張f(^_^;)ですが、まぁ、去年からの『ヘンリー六世』祭り最終章ということで
じゃぁ観ちゃおっかなぁ~なんて複雑な心境ながらも・・実は、楽しみでもあったわけです。

もちろん新国立版と比較するのは止めて、作品を楽しむつもりで客席につきました。
新国立は、鵜山仁さん演出ですからっ!どうしてもこう・・比べるまでもないつーかf(^_^;)

舞台は、対面式で真っ白で何もないシンプルな舞台です。
床には、血溜りが数ヶ所・・・長靴にエプロン姿の年配の掃除人の女性達が血溜りを拭き拭き・・(><)
終わると今度は、ぼたぼたと落ちてくる肉片?!ひゃー
またもや掃除人が、それらを嫌そうに・・えんやこりゃとバケツに入れて片付け始めます。
一連の作業が終了した後、
薔薇の花が敷き詰められた棺に納められたヘンリー五世の葬儀が始まりました。

冒頭の血溜り、上から落ちてくる肉片やら薔薇や百合の花の落ちる音・・
その度に現れる長靴を履いて嫌そうに片付ける掃除人の姿。
このシーンからもう、気持ちはブルーになってしまったんですけど・・どうしましょうって感じ
一旦拒否反応が出ちゃうと、ダメなんですよ私。
特に視覚的に、あまりにも現実的な掃除人の姿・・これはどういう意味があるんでしょうかねぇ
演出が違うとこうも作品が変わるのかと・・・蜷川さんってやっぱすごいなぁ~と思いはしたものの
好きじゃない。つーか、気持ちが悪い。
ストーリー展開の速さと登場するたびに同じトーンでがなり立てる役者の声。
ぽとん、ぽとんと規則的に落ちてくる花の落ちる音。花を片付ける長靴を履いた掃除人。
単調に繰り広げられる戦争シーンと機関銃の音の違和感・・もろもろ始終絡み合いねっとりと纏わりつき
繰り返される度に、すっかり神経が疲れてしまいました。

この感想を書き込みながら、自分の新国立版の感想を読み直したら、いやぁテンションの高い事(笑)
あの9時間があっという間だったのに、今回の6時間短縮版が長く感じてしまうなんて・・
まあ、短くすれば良いってもんじゃないし、かといって6時間に短縮した手腕はすごいと思うのですが、
その結果、色んな箇所で無理が出ちゃったのかもしれません。
演じる側は大変な作業だったと思います。
ともあれ拝見する機会があって、本当によかったと思いました。
本場イギリスでもさえ、なかなか上演する機会が少ないという『ヘンリー六世』を拝見できた事は
本当に貴重な体験ですもん。


3/11(木)~4/3(土) in 彩の国さいたま芸術劇場大ホール
4/10(土)~4/17(土) in 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

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by berurinrin | 2010-04-04 16:48 | 観劇感想
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