新国立劇場『象』

新国立劇場『象』 in 新国立劇場小劇場[THE PIT](3/5)

作   別役実
演出 深津篤史

男1(稲垣吾郎さん)は、入院中の叔父である病人(大杉漣さん)を訪ねに病院に行きます。
病人は広島の原爆被害者で背中に大きなケロイドの傷跡があります。
以前に彼は、その痛々しい傷跡を人々に見せて喝采を浴びていたようです。
ところが現在では病状が悪化し入院しています。
そして男も被爆者・・・。
以前のように人々の喝采を浴びたいという病人に対し、その行為を止めようとする男。
二人の考え方の相違の行く末は・・

舞台いっぱいに敷き詰められたおびただしい様々な洋服・・。
まとっていた何か・・・そう・・主を失い、その目的を失い唯の布と化した彼ら・・
いや、そこかしこに主は浮遊しているのかもしれません。
そしてどこまでも続く闇の世界・・
主を失った洋服たち・・その中に時に埋れ、じゃれる彼らたち・・

この作品が発表された頃は、残念ながら・・この世に存在しておらず
関東出身の自分としては、当時の被爆者の立場や心情が、とても遠い出来事で
どうやって、どっからこの作品を自分の中に取り入れたらいいのか、ちょっとわからないのですが
すごく惹かれました。妙に心に残るんです。
今を生きる私達は、もしかしたら何かものすごく大切なものが欠落しているのかもしれない・・
この不安はなんだろう?
こうやって、心の底に落ちた何かを感じながら余韻に浸る気分は、疲れるけどたまらないもんです。
このもやもや感にあーでもない、こーでもないと思いを巡らす瞬間、ライブの良さを感じるのです。

主役は、稲垣吾郎さん。
日本で一番有名なアイドルグループの一員です。
冒頭のモノローグでのカツゼツにちょっとびっくりしましたがf(^_^;)
欠点を補って余りある程の雰囲気の特異性に感心しちゃいました。スターってすごい~☆彡
自分をどこもかも知り尽くしているというか、見せ方を知っている感じがしました。
病人と妻(神野三鈴さん)の熱を帯びた二人のやりとりも本当にすごいです。
敷き詰められた衣装をどんどん身にまとって着膨れしていく・・妻の話す言葉が少ないだけに
その心の底の葛藤の叫びが聞こえそうで・・怖かったです。
何だろう・・・そう、狂気の断片さえ感じさせます。
最前列で拝見していましたが、観ていて罪悪感さえ感じてしまう程、飲み込まれてしまいました。

開演前、客席の一番後ろに座ってる鵜山仁さん発見!!
う~かっこいい!!なんてったって一番素敵です!!
鵜山さんの元にぴゅーって(笑)だって、来られてるとは思っていましたが、
お会い出来るとは思ってなかったんだもん~☆彡嬉しいっ
翌日はシアタートークがあるのですが、チケットは初日のこの日だけしかゲットできず・・
「シアタートークだけ拝見しにいきます!」といったら
「そうだよね」と(笑)はい(笑)
この日は、会社の後輩と一緒の観劇(笑)
思いっきりミーハーな姿を見せてしまいました。
休憩時間には、ヨリちゃんこと頼経明子さんにばったり~☆彡
ヨリちゃんは、次回文学座公演『わが町』にご出演です。
あっ、新国立劇場11月公演『やけたトタン屋根の上の猫』にもご出演決まってます!すげー頑張れ!!
ちなみに演出は、松本祐子さんですよ!!楽しみですねっ
しっかりしてして可愛いヨリちゃんです
ヨリちゃんは、今回の『象』のプロンプさん(*^_^*) 頑張りました!!Yeah~!(*^^)v
たくさんの方から影響を受けたようです。
本当に素敵な現場と座組みを経験されたようで、とっても嬉しそうでした。
よかったねヨリちゃん~☆彡

ちょっと難しい作品かもしれませんが、どーんて胸に直球に響く形の無いものの余韻の心地良さ・・・
くせになるかもしれません。

3/5(金)~30(火)まで  in 新国立劇場小劇場[THE PIT]

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by berurinrin | 2010-03-07 02:03 | 観劇感想
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