加藤健一事務所『シャドーランズ』

加藤健一事務所・30周年記念vol.74『シャドーランズ』 in 本多劇場(1/6)

作  ウイリアム・ニコルソン
訳  小田島雄志
    小田島恒志
演出 鵜山仁

「ナルニア国物語」の作者でもある、50歳を過ぎたC・S・ルイス=愛称ジャック(加藤健一さん)は、
オックスフォードで兄のウォーニー(斎藤晴彦)と一緒に大学近くの一軒家で暮しています。
いつものように沢山のファンレターが届きますが、ジャックはその中でも一通の手紙が気になって
仕方がないようです。それはジョイ(春風ひとみさん)というアメリカ人女性からの手紙でした。
ほどなくしてイギリスにやって来たジェイは、一人息子のダグラス(石田麻織恵さん)を連れて
オックスフォードにジャックを訪ねてきます。はつらつとしたジョイの姿にジャックは惹かれていきます。
そしてクリスマスも夫のいるアメリカに戻らないジェイ・・・。
ジャックは、ジョイ母子にとって幸せとは程遠い、その家庭生活を知る事になります。

初芝居です。
芝居納めと芝居初めが鵜山さんの演出作品なんて・・ファン冥利につきます。じーーーん(涙)
それなのに・・・・・
さぁ明日から勤労だぁ~と↓(凹む)でもその翌日は『ジャドーランズ』だぁ~うーさまだぁ↑Yeah~!
思ったとたんその夜から、風邪を引きましてぐんぐん熱が上昇し、
仕事初日は、有休取得でお休み・・・と、へたれな仕事初めから始動を始めました。

ここ最近、月一で風邪を引いてるんですよねぇ~
免疫力が弱ってるっつーか、疲れてのかなぁ・・ビールがまずい。コーヒーもまずい。
そんな感じで、みんなより一日遅れの仕事始めでしたが
一緒に仕事してる銭形のとっつあん(顎が割れてるから)も、ごほごほ。
「ベルっ大丈夫?!ごほごほ」
「そういう、とっあんこそ!?ごほごほ」
「俺は大丈夫、ごほごほ」
「ごほっ・・・」
労わりあう老夫婦のようだと言われましたf(^_^;)
そんな中、上海のギョロが突然事務所に現れて、びっくし
そんなギョロに「冷たいじゃん。前もって連絡してくれれば良いのに・・」
「またすぐ来るよ。そん時はベルの好きなお店に飲みに行こう」
「ふうん。で、いつくんの」「2月」「・・来月じゃん!そんなに早く来るの」「それって・・」
上海の冬は、とてつもなく寒いそう・・夜景が見える高層マンション(会社持ちの)に住んでるギョロ。
赴任が決まった時に、本社の送別会でピンクのガウンを頂いたそうで
「ピンクのガウンを着て、夜景を見ながらワインかなんか飲んじゃってるんじゃないのこのぉ」
いやらしぃ~ひゅーひゅー
「ヒーターを全開にしても16℃しか上がらないんだよっ、室内でヒートテック穿いてんだからっ」
「俺なんか、暖房機ないんだよ。家で毛布に包まってんだからっ」と銭形のとっつあん。
ちなみにクーラーも冷蔵庫も車のバッテリーも壊れてるそうで・・・。
この二人、私なんかより遥かに高給取りです。
と、終業のベルと同時に「じゃ!!ギョロもまたね~!」と会社を出ようとすると
人の背中に向ってギョロが「ベルって・・・」...ってってなんだ?!その後の言葉、すごく気になるんだけど・・・
超気になるんですけど、今まで忘れてました・・がははっO型ですからっ

すみません・・・全く関係のない話で
ファンタジーに関しては、すごーく疎い人間なので「ナルニア国物語」も実は読んだ事がなく
予習の為に読もうと思ったものの、なかなかどうして・・つーので、ディズニー映画になっている
「ライオンと魔女」と「カスピアン王子の角笛」を借りて、かるーく予習なんぞして初日を迎えました。
観といてよかった・・・。
重厚な壁の上には、「ナルニア国物語」で欠かせない偉大なライオン・アスランや
「カスピアン王子の角笛」に登場した誇り高くて勇敢なねずみの騎士・リーピチーフのレリーフが
わおって感じです。それだけでもテンションが上がっちゃいました。
あと映像効果!素敵ですね。
「ナルニア国物語」大好きな少年ダグラスが、ナルニア国に繋がっている洋服ダンスを
開けて中に入っていくシーン。
ゆらゆらと大きな洋服達が揺れる細やかな映像・・リアルでいてリアルじゃない言うならファンタジーの
世界が垣間見れました。
そして・・場所やほのかに感じる空気、風の流れ・・そんな控え目な映像が、とても心地良いです。
そおいえば黄色い水仙のようなお花・・・『ヘンリー六世』にも登場してましたね。
うふふ・

お話は、大人の愛の物語。
大人になりきれない少年のようなピュアなジャック・・。
ジョイに対する心情が、同情から愛情に変化していくさまが、丁寧に描かれています。
ウォーニーやジャックの友人達のように、実はわたしもジョイが好きになれませんでした。
でも異邦人のようなジョイの発言が、言葉のオブラートで隠すことなく直球で
そして誰よりも大人な意見を持った姿に惹かれていくのです。
ジャックも?!いやジャックは、初めから彼女が運命の人だと思ったのかもしれませんが
でもそれを認識するまでには、
すでに周りの人たちはそれが判っていたようでf(^_^;)当の本人だけが
ジョイに対する愛に気がつかない?!幼少の頃に亡くなった愛する母への想いが残るジャックは
愛するものを失う怖さから、自身から愛情にベールを掛けていたのでしょうか?
なんもと不器用な愛情表現です
そんなジャックを、忍耐強く母のような愛情で包み込むジョイの温かい気遣い
素敵な二人です。
二人の間の思いがけない悲劇からジャックは、本当の自分の気持ちを知る事になります。
もっと前に出会えていたらとか、もっと前に互いの愛情を確認できたら・・
う~ん、どうだろ??・・・多分そんな時間や距離は不毛かもしれません。
ジャックが講義で語ったように、人間は石で出来ていて
神が与えた試練によって、石が傷つけられて人間の形を成していく・・
それも神の愛なのだと・・
母との別れにショック状態のダグラスの心を溶かすのは、ジャック・・。
幼少の頃に母を亡くし、そして今、ジョイを失ったジャックと母を失ったダグラスの心の痛みは
互いの頬を濡らす涙で浄化されていくような美しいシーンでした。

新年早々、美しい舞台を拝見させて頂きました。
でも、いかんせん・・・観終わった後は、集中力も切れて、ふらふらで・・とっとと帰ろうと思ったのですが
ロビーに芝居に出てくる「ナルニア国物語」の第一話「ライオンと魔女(本当は、その後に洋服ダンス)」と
「魔法のおい」のストーリーが、可愛い挿絵好きで紹介されてまして、見入ってしまいました。
と、鵜山さんがロビーに!!!ひゃぁー嬉しい・・・でも、風邪が移っちゃったら大変!!
テンパってしまって、お話した内容も、お会いできたら伺いたかったことも、すっかり頭から消えてました。
だめだめな自分です(><)
覚えているのは、やっぱ鵜山さん・・めっちゃかっこよかったぁぁぁ♪それだけです(笑)

1/6(水)~1/17(日) in 本多劇場
by berurinrin | 2010-01-09 23:09 | 観劇感想
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