『ヘンリー六世』シアタートークその2

「王妃を中嶋朋子さんにされた理由は?」と中井美穂さんから聞かれた鵜山仁さん♪うふっ
「お会いして話していたら、一緒に面白がられることが沢山ありそうだったので・・
それが王妃マーガレットにしなきゃいけなかったかどうかはわからないけど
だいだい中嶋さんとマーガレットで役を作るものだから、二人掛け合わせて、なんとか(役を)作って
いくので、この人に、この役をと、はめては発想しないんです」
「えーキャスティングって、この役にぴったりそうだとか、この役の要素を持っていそうだって
持ってくるのかと思っていました」と中井さん。
「それも一つの要素ですが、でも誰にでもヘンリーやマーガレットに合う要素があるし
でもそれがぴったり合ったら1+1=2みたいで、あんまり面白くないし。
本当にぴったりか?!というと100%わからないし、要するに占いとか博打みたいなもんですから
だからそれよりも何よりも、『ヘンリー六世』とマーガレットと、ちらちらっと話をして
色んなジャンプが出来そうだなぁ、という感覚が与えられた事の方が期待がつのる。
ぴたっと合っちゃったら、それで止まっちゃうような気がする。」と、鵜山さん♪
中井さんの発言は、観客視点というか素直な言葉で
私達の疑問や感想を代表して話して下さっているようで、嬉しいです。
そんな中井さんの素直な発言に対して、鵜山さんも優しくわかりやすく語って下さいます。

「よかったです。意地悪そうだからって言われるより」マーガレットの中嶋朋子さん(笑)
「演じていて、自分に合う要素だなぁってありますか?」と中井さん
「ありますよ。そりゃ(笑)」
中嶋さんのお知り合いの女性が戯曲を読まれて、早く台詞を人が言ってるのを聞いてすっきりしたい。
と、おっしゃっておられたそうで、先ほどの鵜山さんの言葉じゃありませんが
「誰でもマーガレットの要素はあるのかも・・」うふふっ

マーガレットが強くなるほど、弱まってしまうのはヘンリー王(笑)
ヘンリーを演じる浦井健治さんに、中井さんが
「いいですね(笑)浦井さんお気の毒で、さっきその辺にじゃがんで、ぶどうのつるなんか見ちゃって
どんどん清い人になっちゃうっていう」
この日は『ヘンリー六世 第二部』の終演後。
反乱軍を率いて敗れて山に隠れていたジャック・ケード(立川三貴さん)が、とうとうお腹が空いて
純朴そうな(笑)アイデン(城全能成さん)のお庭で、葡萄のつるを引っ張って摘まみ食いました(笑)
場所は、舞台下手のごみ山の処でしたね。

「マーガレットが濃くなるにつれて、薄くなる。
周りがどんどん濃い人が現れてくる。鵜山さんとの話の中でもあったんですけど
ヘンリー六世って変に薄いがゆえに求心力がある。エゴが渦巻いてる中で、台風の目で
ぽっかりと青空見つめてる。で、何を考えているかというと何も考えていない
王としては、劣等生であって、お父さんが偉大で・・」と、浦井さん。
「でも生後9ヶ月で、即位でわからないですよね」
「一部は、グロスター(中嶋しゅうさん)の相鎚を求めて過ごしたりしているので、
そんな時にサフォーク(村井国夫さん)が連れて来たマーガレットが美しく見えたのが、
だんだん恐ろしくなって・・」
私は、『ヘンリー六世』のイギリスBBC放送のDVDを観たのですが
マーガレット役の女優さんの迫力がすごくてf(^_^;)もう、すごい剣幕で悪魔に変貌していくようで
リアルに怖かったです。ありゃ魔女ですよ

「サフォークが国王の代わりにフランスに行って婚礼してきたって・・そんな時代?」BY中井さん
「なんか見合い結婚の一種。しかも見合代理結婚みたいな・・
いちいち会っていたら手間がかかっちゃう時代だから信用を委託してみたいな・・」BY鵜山さん♪
過去に読んだ貴族の世界を描いた物語にも、そんな場面がありました。
今では、さすがに代理結婚までは考えられませんが、当時は普通にあったのかもしれませんね。

「サフォークと出会って2部で結婚、・・一部の終わりが特徴的でとても綺麗・・
第二部のラストも白いカーテンの下に黄色い花?黄色い花はなんですか?」
「この3.4月にブログに書いているんですけど、取材旅行、戦跡旅行で現地に行ったんですけど
関が原みたいなところを、ばーっと装置の島さんと一緒で、
たまたま黄色い花が咲いていてすごい印象的だった。
死んだ人は、皆んな花になるって、いうイメージがあって、
第一部でも火刑にされるジャンヌ(ソニンさん)の足元にユリの花をちょろちょろっと(笑)
第三部では、どうなるかお楽しみに(笑)
ヨーク市の北の方、ダウトンにも黄色い花が・・戦場にも思い出になったんで
島さんと赤、白薔薇なのになんで黄色って(笑)
よくわかんないんだけど、なんか空気が伝わればいいかなぁって
何を意味したかわからなくても・・・なんの花かわからなくても・・・」
お花は、水仙(ラッパ水仙)とかの一種のようです。
第三部では、舞台前方左右に黄色い花が咲いていましたっけ・・グレー系のセットに
黄色が映えて美しいシックな舞台に彩りを与えているようでしたね・・

第二部のラストの感想をおっしゃる中井さんの素直な言葉です。
「上に吊ってあったものが、舞い落ちる形と花が一緒に落ちてくる絵に、胸が詰まる感じが不思議で、
あっ~と、思う」本当にそうでした。

「小田島先生と話した時に台詞の解釈として、どういうことでこうなったのか・・意味がよくわからなくても
何か面白いやり方で会話が成立するように持っていって、それで人間が出てくるようになってる事が
わかって、理由を究明するのも大事だけど出会い・・っていうか
楽しめればいいなぁと、無責任に思うんですけど・・」
ちょっと照れ隠しのような笑顔満載の鵜山さんの言葉に作品作りの楽しさが伝わってきます。
かっこいい~★

まだまだ続きます
by berurinrin | 2009-12-15 23:32 | イベント
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