『花咲く港』

「芝居に連れて行って」って友人に頼まれた時
友人に特にご贔屓の俳優がいない時は
迷わず、鵜山仁さんの演出の作品を薦めます。
私が鵜山仁さんの演出が大好きなのが一番の理由ですが
鵜山さんの作品は大抵わかりやすさが魅力です。
どんなに登場人物が複雑でも、配置がしっかりしているので
人間関係が分かりやすいのです。
人間関係が上手く整理できないと、なかなかストーリーに溶け込めないので
とても重要だと思います。
でも、鵜山さんは観客に優しいだけじゃなく
ちょっと意地悪な所も多々あります。
「優しいけれど、毒がある」
せっかく整理できた人物構成をめちゃくちゃに破壊してしまう所もあるのです。
善人か悪人か?
ご本人曰く「性格がひねくれているから・・」

・・・納得?!

『花咲く港』しかり、“笑い”のシリーズ第一弾でしたが
島民とペテン師(渡辺徹さん.高橋和也さん)の関係が
いつしか運命共同体のようになって・・・ハートフルなお話です。
登場人物がそれぞれ心に一物があって、「船」という目標に向かって
紆余曲折の姿がなんとも愛らしく面白いのです。
調子が良くて小心者のペテン師といえば渡辺徹さんがとてもハマリ役でした。
相棒のちょっとチンピラ風の高橋和也さんも軽快で意外な感じがしました。
また、未亡人役の富司純子さん真面目さが何とも味があって間が良いですね。
いつも素敵な大滝寛さんが今回は弾けた社長さんでとても楽しかったです。

色んな“笑い”があると思いますが
今回の作品は「くすっ」っと“笑い”かなぁ

~3/31(水)まで新国劇場 小劇場
by berurinrin | 2005-03-27 00:59 | 観劇感想
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