『ヘンリー六世』事前レクチャー夜の回<その3>

第一部は
フランスでは、いずれ王様になるシャルル七世と彼をサポートするジャンヌ・ダルク。
終盤には、フランスの地方貴族のお姫さまマーガレットと捕虜にして
彼女を愛人にしてしまうサフォーク伯。
そしてフランスが戦争に勝利するまで。。。
第二部は
ヘンリー六世とマーガレットとの結婚式から始まって、マーガレットが主導権をにぎるプロセスと
それを巡った貴族達の暗潮があって、ヘンリー六世の周りではグロスターとウィンチェスターの
確執があったりして、色んなツケが回って皆んなだんだん死んでいく・・
その中で、キングメーカーと呼ばれるウォリック伯(上杉祥三さん)が間に入っていって
彼らの暗闘が世代交代の中に入っていく。。。

ちなみにキングメーカー(王様製造人)と言われるウォリック伯ですが、
ヨーク家のエドワード四世を王位につけ、その次は対立するヘンリー六世を王位に復位させたことで
呼ばれるようになったそうですが(←それももっとずーーと後の時代になってから)
対立する両家と血の繋がりがあるからこそ出来たスゴ技だそうですね。
策士というか、まあでもこの時代、自分を守るためには何でもアリな感じがします。
ここんところは、中公文庫から出版されてる『英国王室史話』上巻に載っていて
結構面白く予習していました(笑)

第三部は
ヨーク家とランカスター家の白い薔薇と赤い薔薇の死闘。

と、「巻きのサインが入っていて、ボチボチ舞台の方を見ていただこうかな・・」と、鵜山さん
わぁお!また建て込み中の舞台を見せて頂けるなんて!!きゃぁ
「・・長々すみません。結局、筋しかしゃべってないみたいで(笑)
じゃぁ、演出家っていうのは、筋追いかって、そればっかりじゃない」と
証明をしなきゃと、ご自身の演出ノートを持ってきた。と、おっしゃりながら
「これから見て頂く(舞台)のは、一応、僕だけが考えたのではなくて
もちろん舞台装置の島次郎さんや他のスタッフ、キャストの顔を浮かべながら
何となく意欲的に作り上げようとしてる世界ではあるのですが・・」
と、演出ノートの始めに書いてある言葉を読んで下さいました。
「奥、前、中にひょうひょうとした木が三本。荒れた庭、広場、ゴミ捨て場、墓所
記憶の掃き溜めの中で戦域するドラマ・・」

「何かそういうのが今回の世界だと思って、発想してどうやって具体化されるか?!」
と、嬉しそうに語る鵜山仁さんでした。

第一部では、フランスを蹂躙したという功績を残してヘンリー五世(ヘンリー六世のお父さん)が
亡くなって葬儀から始まって、何が起こったか?はネタバレになるからと・・(笑)
その後の暗闘が繰り広げられる世界が・・・
「強引に説明してしまうと」と、おっしゃりながら
「人間の記憶とか、体験や悲しみとか喜びとか、様々な感情とか、5百年.6百年経過すると
どうなるか?人間の死骸も含めて記憶も土になるというか、DNAになるというか・・
そういう形で、今の我々の生活をどっかで支えているんじゃないかな・・と
だけど、10年、20年だったら・・・ただのゴミだろうな(爆)って
ゴミ溜めっていうのは、色んな遺伝子だとか、意識とか歴史とか・・
色んなエネルギーが潜在的に圧縮されて詰まっているんじゃないかな・・と、妄想しまして
荒れた庭、広場、墓所、ゴミ捨て場とか記憶の掃き溜めとか
勝手にわめき散らしているうちに、こういうセットになった・・・」と
鵜山さんのお話は締めくくられました。
鵜山さんのイメージのセットを伺っているとき、ふと「『ヘンリー六世』特設サイト」内の
「鵜山紀行」という、ヘンリーを巡る戦跡ツアーを連載中の鵜山さんのブログのテュークスベリーの
霧に霞む草原の画像が浮かびました。

さて中劇場の中の設営中のセットを再見させて頂きました。
あれから数時間、すっかり舞台は出来上がり、その全貌を魅せてくれています。
広さといい、奥行きといい・・大きな大きな美しいセットです。
このセットに照明が入って、役者が加わったら・・いったいどんなことになるんでしょう??
客席には演出卓が設え、明日から鵜山さんは、ここでお仕事するんだなぁ~と、うひゃひゃ素敵★

ホントもう脳内ヘンリってますからっ(笑)
レクチャーの後、実は、拝見する日・・初日明けの週末予定でしたが
どーしても初日に拝見したくなってチケット追加購入しちゃいました(*^_^*)
とはいえ、あ~でも、仕事帰りなので・・・開演ギリ遅刻(><)で半ば諦めていたのですが
インターネットで、残っていた座席を見ると、後方で全体像が観れそうだし、
通路に近いので周りの方になんとかご迷惑をお掛けしないで済みそうなので、
ぽちっと(笑)やっちゃいましたYeah~!(*^^)v

鵜山さんのレクチャーの最後に質問コーナーがありまして
うーさまが夢に現れたという、なんとも心穏やかにいられない(><)報告をくれたお友達が挙手を!
「キャスティングは、鵜山さんが選考されたんですか?」
すると鵜山さん
「キャスティングは僕と神様で決めた(笑)
つまり、僕が決めた気もなきにしもあらずですが、誰かが決まったら、その人と誰かって
組み合わせで考えるじゃないですか
と、いうことで徐々に決まっていく人たちで決まっていった・・
なんか変に謙虚な物言いをしているわけじゃなくて、
本当に芝居作りって、何でもそうですが、私がやりました!って言うのは気が引ける(笑)
でも、おおむね責任を持たなきゃいけないのは私なので
その限りでは、決めたような気がします」

その前にも、ご自身で「話がわかりにくいうえに、稽古場で言っている事がわからないと
よく役者に言われるので・・」とおっしゃる鵜山さん。
でもわたしは、鵜山さんの言葉が、すとんと★落ちてくるんですよ。
ちょっと言い回しが、ひねくれてる時もある気がしますが(笑)そこんとこも魅力的です♪

でもこういうイベント・・ありがたいことです。
長々お付き合いありがとうございましたm(_ _)m
あ~!見逃した!!と、おっしゃる方も、まだまだイベントは沢山ご用意して下さってますよ(*^_^*)
次回は?!「シェイクスピア大学校」でお会いしましょう!!

c0023954_16455168.jpg

by berurinrin | 2009-10-23 23:17 | イベント