パルコ劇場「新」スタンダードシリーズ『中国の不思議な役人』

パルコ劇場「新」スタンダードシリーズ『中国の不思議な役人』 in 渋谷パルコ劇場(9/19)

作   寺山修司
演出 白井晃
音楽 三宅純

舞台は、政治的な陰謀と略奪、誘拐が横行する1920年代の上海。
13歳の花桃さん(夏未エレナさん)は、兄の麦さん(田島優成さん)と街中ではぐれてしまい
連れ去られ、娼婦館に売られてしまいます。
必死の思いで妹を探す麦さんは、謎の女将校(秋山奈津子さん)と出会い、
妹を見つけてあげる代わりに、中国の不思議な役人(平幹二朗さん)を、
殺すようにと、条件を出します。
中国の不思議な役人は、花桃さんの元に足繁く通っています。
麦さんは、妹と一緒にいる中国の不思議な役人に剣で切りつけますが、全く傷を負いません。

とうとう観てしまいました(笑)寺山修司さんの作品です。
今年は寺山修司さんの二十七回忌ということで、イベントや再演とか
お名前を目にする機会は多々ありましたが、あえて足を運ぶことはありませんでした。
が、今は『ヘンリー六世』のお稽古真っ盛り状態の演出の鵜山仁さんも70年代は
寺山修司さんの作品を楽しまれていたって、以前の大岡山、東工大の講座でもおっしゃっていたし
大・大・だーい好きな鵜山さんの作品を観る事が出来ない・・うっ、うっ寂しい期間。
少しでも何か共感できるものに触れたいという、邪な心で・・
とはいえ、いわゆるアングラってなんか(笑)怖いイメージがあって、なかなか食指が動かず、
今回の演出は、スタイリッシュ作品を魅せて下さる白井さんの手によるものだから・・と
『山の巨人たち』以来、平幹二朗さんの芝居にとても興味を持っていたので
タイトルロールだし、色んな意味で、わくわくドキドキしながらの拝見となりました。

CS放送で、寺山修司さんの芝居や映画が放送される度に、チャレンジしても
最後まで観続ける事は、なかなか難しかったのですが、実際の舞台は、かなりすごいです。
独特の世界感と色彩美、音楽の融合が、とろける様な艶かしい空気を作り出し
すごい!すごい!としか言えない・・・頭をシェイクされちゃった(笑)
摩訶不思議な時空を越えた世界にポンと突き落とされた感覚?!
最初から最後まで、緊張と興奮しながらの観劇となりました。
ストーリー性も強くてしっかり受け止められますし、そんなアホな(笑)と笑える要素もあるし、
びっくりしたり、恥らう部分もあって・・愉快、愉快。
平さん演じる中国の不思議な役人の登場シーンは、毎回、仰々しい音楽と共に
「うわっはははっ」X2(笑)と豪快に笑うのですが、これがめっちゃおかしい(笑)
13才の花桃さんに胸キュンする姿は、あぶないおじさんそのものですが
平さんクラスといえば、大大ベテランの看板スター俳優さんなのに、
役に対して、もの凄く謙虚にみえて、その姿がとても嬉しく拝見してしまうのでした。
あ~面白かった。
また一歩前に踏み出して、良い作品に出会えたら嬉しいなあ~

9/12(土)〜10/4(日) in 渋谷パルコ劇場(9/19)
by berurinrin | 2009-09-22 23:56 | 観劇感想